いてっ! いたたたたぁ~! 痛いよ~

あまりの痛さに目が覚めました。足が攣っちゃたあ~~~~!!

最近、運動不足のせいなのかな~、仙腸関節の動きが鈍っているみたい・・・・・。

こんな時は、明け方に足が攣ることが多くてね。

時計を見たら、7:35。 まつりんごさんを起こさないように、そっと部屋を抜け出しました。

合宿2日目の朝、3時間しか眠っていませ~ん!




( 布団に入ったのは、4:00。                                         

4時間半眠れば、なんとかシャキ~ンとするかなと、8:30に目覚ましをセット。        

だけど布団に入っても、また、喋り出しちゃう! 口が勝手に動き出す♪            

互いに「もう寝ようね!」と、言ってるのに(笑) 眠りに入ったのは多分4:30頃・・・・ZZZZ )




何とか足の攣りは治まったけど、寝直すのもなんだか・・・・・・・・迷っているうちに、

「ああ、もう明るい。おはよう~♪」 まつりんごさんの声が聞こえてきた!





バラ:はつね




2日目の予定は、那須方面にドライブ。

しば~じゅ案では、 リストランテ・ジョイア・ミーア
                               (那須で静養中の皇太子ご夫妻もお忍びで来店したことがある人気店)
 ↓
      藤城清治美術館  

    SHOZO CAFE 

             那須ステンドグラス美術館 

   コピスガーデン 



さあて、朝食を食べたら出かけましょう♪  ところが・・・・・・・・・




本当は夕飯で作るはずだった、焼きトウモロコシのケーク・サレを一緒にクッキング

以前に来た時、美味しかったので作り方を知りたかったと、はしゃぐまつりんごさん♪

やったね! 彼女の好物トウモロコシがメインのレシピを考えておきました!!

トウモロコシをバターで焦げ目が付くまで炒め、玉ねぎとアスパラガスを加えて更に炒め、

醤油で味を調えて~スパイスを少々! 焼きトウモロコシと野菜のバター醤油味!

生地に、たっぷりのピザ用チーズと共に加えました。

パウンド型に生地を半量流し入れ、フランクフルトソーセージを中心に並べ、

残りの生地を流して、・・・・・・オーブンで焼くこと30分! チ~ン!




( そうなんです。時間がどんどん過ぎていきます                   

相変わらず、おしゃべりも弾みます。                        

どうしたってこうしたって、本日、しばじゅ案の小旅行をこなすのは無理! 

                             が、 
明白に!!! )




ケーク・サレ、サラダ、ヨーグルト、みかん、珈琲、デザート付の朝食・・・・・・

朝食??  いえいえ、もうすっかり、ブランチです!!

デザートがなんだか気になりますか? もちろん、お喋りがデザートよ!!



お腹はいっぱい、身支度完了!  さあて、出かけましょうか。

待った!千葉にお嫁入りする植物達をまだ掘り上げてな~い!



そんなこんなでね、那須に向けて出発したのは、11時をはるかにまわっていましたよ。

当然、欲張りのしば~じゅ案をすべて回るのは無理!!

結局、、藤城清治美術館とSHOZO CAFE、2か所だけのご案内で終わりましたとさ。(*v.v)。





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どうしても、藤城清治美術館だけには、案内したかった!!

とても素晴らしい美術館です。

NHKの日曜美術館に取り上げられ、24時間TVにも取り上げられるほどの感動の美術館。

昨年オープンししたばかりで、70年間余の藤城清治作品集大成が常設されている美術館。

でも、案内したいのは、単にそれだけではありませんでした。(理由は後ほど・・・・・)




藤城清治美術館       藤城清治美術館





私がこの美術館を訪れるのは3回目。 実は、1週間前にも母を連れて行って来たばかりです。

昨年父を亡くして以来、元気がなかった母が、

感動と、生きる喜びと、楽しみを再発見してきた美術館でもありました。

(余談でした・・・・。 因みに美術館に関連する今回の美術館の画像はすべて、この8/21に撮影したものです。)




藤城清治美術館






美術館に到着。森の中に佇む長屋門が、中へどうぞと二人を誘います。


藤城清治美術館


塀の上や入り口には、おなじみの小人や猫のオブジェがお出迎え。   

藤城清治美術館  藤城清治美術館




長屋門の裏側は、屋外喫茶コーナー。 奥の方に2台の販売機。 なんとね~、

藤城清治美術館


    この販売機のボディーでは、 

藤城清治美術館    

                                  こびとが楽しそうに音楽を奏でていましたよ♪  






藤城清治美術館  藤城清治美術館



敷地の案内図と一緒に、またまた猫のオブジェが「こちらの方角へどうぞ~。」と。

美術館建物へと続く散策路には、大半がモミジの広葉樹林が続き、清らかなせせらぎが流れる。

豊かな森には、キノコの姿もあちらこちらに。童話の世界に現れるような真っ赤なキノコ。

ファンタスティックで、いかにも藤城清治ワールド♪

秋の紅葉の頃の景色は、それだけでも価値ある眺めです。





森の小道の途中には、藤城さんがデザインしたステンドグラスがはめ込まれた可愛い教会が。


藤城清治美術館   藤城清治美術館


                                    入り口と祭壇の上には、大きな丸窓。  



  藤城清治美術館  入り口上の丸窓


藤城清治美術館



祭壇上の丸窓   藤城清治美術館  




  藤城清治美術館  
                                           左壁には、人魚のモチーフ



藤城清治美術館  

      右壁には、ペガサスのモチーフ



自然光が床に写しだすステンドグラスの美しいシルエットに、心癒される空間。

この小さな教会で、結婚式を挙げられるとか・・・・。




藤城清治美術館  館内入り口

                                            ここから先は、撮影禁止です。





光の色彩と影、ステンドグラスとも相通じるものがある影絵の世界。

展示室に一歩足を踏み入れると、美しい光の色彩に目を奪われます。

メルヘンチックな影絵の展示のほかに、床や壁に、プロジェクター・マッピングが投影されたり、

影絵劇のミニシアターがあったり・・・・・いたるところに遊び心がいっぱいちりばめられた展示。

五感全てを使って楽しみ、藤城清治のメルヘンの世界に身も心もすっかり委ね、

なんとも幸せな気分になっているところに、それは突然現れるのです。

打ちのめされるというのが、的確でしょうか? とにかく、大きなショック!!




そう、このショックをまつりんごさんにも味わってほしかった!!

それが、彼女を是非ともここへ、案内したかった理由なのです。




幸せな気持ちでコーナーを曲がると、突如目に飛び込んでくる、あの一本松

陸前高田の奇跡の一本松

何度も何度も、震災直後にTVに写しだされ、見るたびに愕然としたあの光景。

南三陸町防災対策庁舎も、気仙沼の陸に上がった共徳丸も、福島の原発も、今、目の前に。

それらの建造物の姿は、とてもリアルに、あの直後の姿のままに、影絵となって・・・・。

同じ作品を3回見ているわけですが、見るたびに胸に迫るものを感じます。

初めて出逢った時は、涙が止まらなかった・・・・・・。




震災の悲惨さを想うから、出るだけの涙ではない。

藤城さんの偉大さ、彼が発するメッセージに打ちのめされ、あふれ出て来る涙なのです。


藤城清治美術館
                               受付でいただいた館内案内のリーフレットより撮影



リアルな建造物と共に描かれた、藤城さんの祈りと情念の世界。生きる喜び、未来への希望。

彼の念が、伝わってくるのを感じる!!

あの大震災を忘れてはいけない! 後世に伝えよう! 

生きる喜びと共に乗り越えて新しい未来を作ろう!

生きていくことは、喜びなんだよ!!





展示の中に、藤城さんのこんな言葉がありました。


がれきは宝石より美しい僕は被災地を描く

 ぼくの作品は若いころはメルヘンの世界や自分の心象風景などを描くことが多かったが、年と
ともに、自然や地球のすばらしさにひかれるようになった。各地に時を越えて残っているお寺や
お城、それに海や山や川や森は、たしかに自分が考えて創り出すもの以上に美しい。
 もっと自然の美しさを描こうと思うようになり、各地方の風物をデッサンしたり影絵にしてきた。
 しかし、東北の震災を実際に自分の目で見たとき、被災地の姿に大きなショックを受けた。想像
絶する力で壊された迫力と厳しさ、そこには悲しみや怒りやなつかしさ、人間の暮しのさまざま
な想いがつめられて、がれきとなって残っている。がれきは宝石より美しいと言えるかもしれない。                                  
 福島原発周辺の風景を描いたとき、近くの川に鮭が産卵のために戻っているのを目にした。
地球は壊れていない、人間は乗り越えなくてはいけない。                        
 被災地に残された風景の中には、ただ美しい風景以上の無限の美しさがあるように思う。震災 
の現実を描くことによって、多くの人々が災害を乗り越え、未来への希望を感じるような絵を描い 
ていくことがぼくの使命だと思っている。             (藤城清治美術館図録より転載)






88歳という高齢にもかかわらず、震災後に何回も現地に入り、

防護服に身を包んで、何時間も何時間も一心不乱でスケッチを続けられる姿をTVで見ていたから、

より一層強い感動が、胸を締め付けるのです。

心を痛めても、募金以上の何もできない自分の情けなさがもどかしく、腹立ちすら覚えるのです。

3・11の日が近づくと、そしてその日になると、挨拶代わりの様に、

「忘れてはいけない。」と、発信するのは、偽善者めいて嫌だね。いっそ。物言わぬ方が・・・

そんな思いも、まつりんごさんとしば~じゅは「同じ」だった。

だから、きっと、これらの影絵の前に立った彼女は、また「同じ」を味わうのではないかと・・・・。



まつりんごさん、やっぱりバッグの中のハンカチを取り出しました・・・・・・(あら、ばらしちゃった。エヘヘ)





クリアファイルを2つお土産に買いました。(左上の2つ)

藤城清治美術館



美術館に3時間近くいたのではないかしら?

感動で胸いっぱい! 前夜のボリュームある非常に遅い夕飯と、出かける前のブランチとで

お腹も空いてない!!



ジョイア・ミーアは、次回のお楽しみ。

SHOZO CAFEで、何か軽めに・・・・・・おしゃべりしてたら、すぐに帰りの電車の時刻になるわ。

間に合うように、こちらを発たなければね。




アルミのお皿がキッチュでしょ♪


   
しば~じゅは、かぼちゃのプリンを               まつりんごさんは松の実のタルトを





窓に嵌ったステンドグラスがおしゃれ。 でも私はこういうのが好みでない!





プレゼント:まつりんご

まつりんごさんが那須のお土産にと買ってくれた(なんか、逆だよね
SHOZO CAFEの大きなスコーン
翌日のハイヌーンティーで美味しくいただきました。




下今市駅発18:53の東武スペーシアに乗るために、間に合うように那須を出発!!

共有した31時間。名残惜しい気持ちいっぱいのまま、再会を約束して別れました。

コテージへの帰路、「まだ喋り足りないな・・・・・・・。」 どれだけ喋ったら気が済むのって

こうして、二人の合宿は幕を閉じました。










昨年の9月2日に、藤城清治美術館訪問の記事を書いています。

今回とはまた違う紹介の部分がありますので、興味がある方は、どうぞ こちらへ




長きに最後までお付き合いいたあき、ありがとうございました。