何時間居ても、もっとここにいたいと思う。

小道を曲がると、樹木のあちら側に、また新しい景色が現れる。


この坂道を登ったら、どんな視界が広がるのかしら?

この林の道を抜けたら、どんな花が咲いているのかしら?

この架け橋を渡ったら、何が待っていてくれるのかしら?


倦むことのない期待に応え、ゆったりと移り変わり、広がりいく景色。

どの景色も、期待を遙かに越えて、満ち足りた気持ちにしてくれる。

4つもあるローズガーデンでさえ、

たとえ同じバラが植栽されていても、見せる表情は異なり、

それぞれに個性のあるランドスケープが、私を待っていてくれる。




軽井沢レイクガーデン:フレンチローズG


前回は、フレンチローズガーデンから眼鏡橋を渡り、睡蓮の池周辺までをご案内しました。

  今回は、 

 軽井沢レイクガーデン:フレンチローズG アルケミラ・モリスが続く木材チップの小道を左に折れ、


雑木林の中の道を滝上まで登り、ウッドランド周辺からラビリンスローズガーデンへ。

そして湖水にかかる架け橋を渡って、湖水沿いの小道、レイクサイドパスへとご案内します。





アルケミラモリスの小道は、雑木林の中の小道でもあるのです。

小道を左に折れると、丸太で土留めをされた階段。 さあ、のぼりましょう。

軽井沢レイクガーデン:ウッドランド雑木の足元を覆い隠すのは

                                           もちろん日蔭を好む植物達



軽井沢レイクガーデン:ウッドランド  軽井沢レイクガーデン:ウッドランド

  ホスタシダ類                      手前がオカトラノオ、そして後方にホスタ



軽井沢レイクガーデン:ウッドランド 軽井沢レイクガーデン:ウッドランド

クサソテツ(コゴミ)が生い茂り、ヒューケラホタルブクロが隠れん坊




階段を登りきると軽井沢レイクガーデン:ウッドランド
 

明るい林の中に、清らかな流れが現れます。                          

天然石で石組みされた人口の川であることを忘れてしまうナチュラル感         

岸辺の植物達が優しく融け合い、川面に映し出される影                  

木々の合間にさらさらと小さく響く小気味よい流れのBGM                

小鳥の囀りと蜜集めに忙しい蜂達の羽音が加わって、創り出されるハーモニー   

息を深く吸い込めば、体中に沁み渡る林のフェトンチッド                  

ああ、なんて気持ちよいのでしょう♫                                

 





  清らかな小さな流れは、この巨石の間を抜けると、

軽井沢レイクガーデン:ウッドランド小さな滝となって  
ホスタの薄紫とアスチルべの渋い赤の組み合わせが絶妙                      
しぶきと共に、  
 
湖へと滑り落ちていきました。  




アナベルオシダ      軽井沢レイクガーデン:ウッドランド

               なんて素敵な組み合わせなんでしょう~♪





たおやかに風に揺れるシャープなラインと、緑の濃淡ストライプが美しい風知草が、

                           あっちでもこっちでも nice job!


軽井沢レイクガーデン:ウッドランド カンパニュラ、青紫のリナリア



  クガイソウフロックスアナベル
軽井沢レイクガーデン:ウッドランド  




  軽井沢レイクガーデン:ウッドランド
風知草と同じ方向に枝垂れるホタルブクロとの取り合わせも面白くて  



花よりも葉が美しい五色ドクダミ軽井沢レイクガーデン:ウッドランド



軽井沢レイクガーデン:ウッドランド  林を抜けた草地には、



バーバスカム(黄)や西洋ノコギリソウ(オレンジ)、ゲラニウム(ピンク)、ワイルドストロベリー

キイチゴの仲間(白)、アリウムの仲間(まだ蕾)、エリカ(ピンク)、ユーフォルビアetc



etcの中には、俗に雑草と呼ばれる植物もたくさん含みます。( ´艸`)

でもね、ここではきちんと正式名称で呼んであげたい!

だって1つ1つが、ナチュラルガーデンの大切な要員だから!



ベロニカ・ハスタータ・    軽井沢レイクガーデン:ウッドランド
   ブルースパイヤー                                                   








様々な草花に彩られて草地を抜けたところに現れるのは、ラビリンスローズガーデン




原種系のバラやオールドローズと宿根草が咲き誇る沈床式庭園なのですが・・・・・

何故、ラビリンス(迷宮)の名がついているのでしょうか?

迷ってしまうような迷路はどこにも見当たらなかったなぁ・・・・・・。

サンクン(沈床式)ローズガーデンのほうが、ふさわしいような気がするけれど・・・・?

謂れを調べてみましたが、・・・・・・分かりません。


軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン


水を湛えた池には、睡蓮が。

池を挟んで、シンメトリーに構成されたイギリス風の庭。

イングリッシュローズが絡むオベリスクが6基とボーダーガーデン。




軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン

池のエンドラインには、白い蔓バラが絡むパーゴラ。その下にはベンチ。


軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン

ベンチが置かれたステージから下りる石段の石組の隙間には、

セダム類が植栽されて、ふかふかのカーペットのよう。




軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン

オベリスクと、後方に伸びるバラと宿根草のボーダーガーデン



軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン   ボーダーガーデンには、



後方には背丈が高い、

バラ、リシマキア・ファイアクラッカー、モナルダ、ラッシャンセージ、グラス類など


前方には背丈が低い、

エリンジウム、ショウジョウトリトマ、ホスタ、ヘメロカリス、ノコギリソウ、ベロニカなど



軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン

アストランティアバラ(白はサンテグジュペリだったかな?)                         



軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン 軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン

  アストランティアバラ                    もうローズヒップが出来て

                                  あなたのお名前は?




軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン  ローブリッター


ヒメサンショウバラ軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン


軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデンアンヌ・ボレイン



ラビリンスローズガーデンも確かに素敵なんです♪

だけど、ウッドランドを歩き回っていた時の (^ε^)♪ や (´∀`) の気持ちは失せていた・・・・

どうしてでしょうね? もろ人工的だからかな?

こういうタイプの庭は素敵とは思うけど、あまり好きではないらしいと初めて自覚しました。




このエリアで、一番ワクワクしたのはこちらです。 

棘です!!  赤くて美しい、大きな棘です!!  バラの棘です!!

ほら、凄い棘でしょ!!



軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン  軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン



軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン 軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン



ロサ・セリケア・プテラカンタ   舌を噛みそうな名前。学名しか持ってないそうです。

どんな花が咲くのだろう?  実は?

調べてみましたよ   http://potato50.blog93.fc2.com/blog-entry-265.html (実)

              http://rosa615.blog133.fc2.com/blog-entry-613.html (花)


世界一美しい棘を持つバラ。真っ白い4枚の花びらを早春に咲かせるバラ。

真っ赤で艶々な実の美しさは、バラの中でもトップクラス。中国・ネパール原産。


いいなぁ! 欲しいなぁ!  でも入手困難なんですって・・・・。




軽井沢レイクガーデン:ラビリンスローズガーデン

真っ赤な美しい棘は、新梢に限ってのようですね。







  さあ、対岸に渡りましょうか。対岸への架け橋は目の前です。


軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス



軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス

                 タデ科のイヌタデの仲間だと思うのですが、品種名はわかりません。



対岸にランディング~  この橋を渡ってきました。

橋の部分を拡大すると、バスケットが欄干にぶら下がっているのが見えるでしょう。



軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス


中を覗くと、カラッポ・・・・・・・・いや、何かが入っていた痕跡があるよ……赤、ピンク、黄色などのかけら



バラの花びらだわ~!

そうか! ソウギョだ! ソウギョだわ~! 

そうだ、ソウギョに決まってる~!




興奮気味のしば~じゅ。

この湖に棲む・・・いえ、飼われているソウギョ(草魚)は、バラの花殻を餌にしているんだった!

きっとね、朝摘みの花殻をバスケットでお客様に提供♪

ご自由に餌付けしてくださいということなのでしょう。



「あっ、鯉だ!」 誰かが言いました。

「違いますよ、ソウギョですよ。」 心の中で呟きました。

す~っと水面に上がってきて、水面に浮かんでいた花びらをパクッ。 ほらね、やっぱり~♪






架け橋を渡り終わって、まず目に飛び込んでくるのは、お洒落なガゼボ。

軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス 小振りのバラが絡んでいます。

                                          ポールズ・ヒマラヤン・ムスクかな?

軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス  

  


軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス      ここにもオカトラノオが群生

                                   咲きそろったら綺麗でしょうね。
 



軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス   軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス
      クリンソウアザミ湿生植物                       アザミヒューケラ           



軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス   軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス
オカトラノオシモツケ                      ヤナギランシモツケ



軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス   ブルーのゲラニウム



                  ゲラニウムのその先にも 花の小道が続いて

  軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス

黄色のハルシャギク、白いカモミール、ピンクのアスチルべ、白いノコギリソウ

                       そして、ピンクンのゲラニウムが続きます。



軽井沢レイクガーデン:レイクサイドパス
                                       ピンクのゲラニウムノコギリソウ





レイクサイドパスは次のパス(小道)へと誘います。



軽井沢レイクガーデン:フレグランスローズパス        一番感動の



                フレグランスローズパスを 次回はご案内♪





長い文書に最後までお付き合いありがとうございました。