何時間居ても、もっとここにいたいと思う。
小道を曲がると、樹木のあちら側に、また新しい景色が現れる。
この坂道を登ったら、どんな視界が広がるのかしら?
この林の道を抜けたら、どんな花が咲いているのかしら?
この架け橋を渡ったら、何が待っていてくれるのかしら?
倦むことのない期待に応え、ゆったりと移り変わり、広がりいく景色。
どの景色も、期待を遙かに越えて、満ち足りた気持ちにしてくれる。
4つもあるローズガーデンでさえ、
たとえ同じバラが植栽されていても、見せる表情は異なり、
それぞれに個性のあるランドスケープが、私を待っていてくれる。
前回は、8のフレンチローズガーデンから眼鏡橋を渡り、7の睡蓮の池周辺までをご案内しました。

雑木林の中の道を滝上まで登り、3のウッドランド周辺から4のラビリンスローズガーデンへ。
そして湖水にかかる架け橋を渡って、湖水沿いの小道、6のレイクサイドパスへとご案内します。
アルケミラモリスの小道は、雑木林の中の小道でもあるのです。
小道を左に折れると、丸太で土留めをされた階段。 さあ、のぼりましょう。
クサソテツ(コゴミ)が生い茂り、ヒューケラやホタルブクロが隠れん坊
岸辺の植物達が優しく融け合い、川面に映し出される影
木々の合間にさらさらと小さく響く小気味よい流れのBGM
小鳥の囀りと蜜集めに忙しい蜂達の羽音が加わって、創り出されるハーモニー
息を深く吸い込めば、体中に沁み渡る林のフェトンチッド
ああ、なんて気持ちよいのでしょう♫
湖へと滑り落ちていきました。
アナベルとオシダ
なんて素敵な組み合わせなんでしょう~♪
たおやかに風に揺れるシャープなラインと、緑の濃淡ストライプが美しい風知草が、
あっちでもこっちでも nice job!
林を抜けた草地には、
バーバスカム(黄)や西洋ノコギリソウ(オレンジ)、ゲラニウム(ピンク)、ワイルドストロベリー、
キイチゴの仲間(白)、アリウムの仲間(まだ蕾)、エリカ(ピンク)、ユーフォルビア、etc
etcの中には、俗に雑草と呼ばれる植物もたくさん含みます。( ´艸`)
でもね、ここではきちんと正式名称で呼んであげたい!
だって1つ1つが、ナチュラルガーデンの大切な要員だから!
原種系のバラやオールドローズと宿根草が咲き誇る沈床式庭園なのですが・・・・・
何故、ラビリンス(迷宮)の名がついているのでしょうか?
迷ってしまうような迷路はどこにも見当たらなかったなぁ・・・・・・。
サンクン(沈床式)ローズガーデンのほうが、ふさわしいような気がするけれど・・・・?
謂れを調べてみましたが、・・・・・・分かりません。

水を湛えた池には、睡蓮が。
池を挟んで、シンメトリーに構成されたイギリス風の庭。
イングリッシュローズが絡むオベリスクが6基とボーダーガーデン。
池のエンドラインには、白い蔓バラが絡むパーゴラ。その下にはベンチ。
ベンチが置かれたステージから下りる石段の石組の隙間には、
セダム類が植栽されて、ふかふかのカーペットのよう。
後方には背丈が高い、
バラ、リシマキア・ファイアクラッカー、モナルダ、ラッシャンセージ、グラス類など
前方には背丈が低い、
エリンジウム、ショウジョウトリトマ、ホスタ、ヘメロカリス、ノコギリソウ、ベロニカなど
アストランティアとバラ もうローズヒップが出来て
あなたのお名前は?
ラビリンスローズガーデンも確かに素敵なんです♪
だけど、ウッドランドを歩き回っていた時の (^ε^)♪ や (´∀`) の気持ちは失せていた・・・・
どうしてでしょうね? もろ人工的だからかな?
こういうタイプの庭は素敵とは思うけど、あまり好きではないらしいと初めて自覚しました。
このエリアで、一番ワクワクしたのはこちらです。
棘です!! 赤くて美しい、大きな棘です!! バラの棘です!!
ほら、凄い棘でしょ!!
ロサ・セリケア・プテラカンタ 舌を噛みそうな名前。学名しか持ってないそうです。
どんな花が咲くのだろう? 実は?
調べてみましたよ http://potato50.blog93.fc2.com/blog-entry-265.html (実)
http://rosa615.blog133.fc2.com/blog-entry-613.html (花)
世界一美しい棘を持つバラ。真っ白い4枚の花びらを早春に咲かせるバラ。
真っ赤で艶々な実の美しさは、バラの中でもトップクラス。中国・ネパール原産。
いいなぁ! 欲しいなぁ! でも入手困難なんですって・・・・。
真っ赤な美しい棘は、新梢に限ってのようですね。
タデ科のイヌタデの仲間だと思うのですが、品種名はわかりません。
対岸にランディング~ この橋を渡ってきました。
橋の部分を拡大すると、バスケットが欄干にぶら下がっているのが見えるでしょう。
中を覗くと、カラッポ・・・・・・・・いや、何かが入っていた痕跡があるよ……赤、ピンク、黄色などのかけら
バラの花びらだわ~!
そうか! ソウギョだ! ソウギョだわ~!
そうだ、ソウギョに決まってる~!
興奮気味のしば~じゅ。
この湖に棲む・・・いえ、飼われているソウギョ(草魚)は、バラの花殻を餌にしているんだった!
きっとね、朝摘みの花殻をバスケットでお客様に提供♪
ご自由に餌付けしてくださいということなのでしょう。
「あっ、鯉だ!」 誰かが言いました。
「違いますよ、ソウギョですよ。」 心の中で呟きました。
す~っと水面に上がってきて、水面に浮かんでいた花びらをパクッ。 ほらね、やっぱり~♪
架け橋を渡り終わって、まず目に飛び込んでくるのは、お洒落なガゼボ。
小振りのバラが絡んでいます。
ポールズ・ヒマラヤン・ムスクかな?
ブルーのゲラニウム
ゲラニウムのその先にも 花の小道が続いて
黄色のハルシャギク、白いカモミール、ピンクのアスチルべ、白いノコギリソウ、
そして、ピンクンのゲラニウムが続きます。