桜狩りきどくや日々に五里六里 ― 芭蕉 ―
「自分はこうして桜を求めて、日々に五里も六里も歩きまわっているが、奇特なことだよ」
花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに ― 小野小町 ―
「長雨に桜花の色 は移ろい、私自身もつまらない物思いにふけっているうちに盛りの時を過ごしてしまった」
寒い冬から目覚めた季節に、一瞬の彩と煌めきを添え、儚くも散り行く桜
刻一刻とその表情を変え、移ろいゆく様に、人はいにしえより一喜一憂す
抜けるような青空を背景に、少女の如く微笑む桜
そぼ降る小雨にしっとりと、艶やかながら奥ゆかしき桜
吹き荒む春風になまめかしく、身悶えするかの如く小枝を震わす桜
ライトアップされ宵闇に浮き上がる、妖艶な雰囲気を醸す夜桜
はらはらと散り行く際はことさら美しく、情感あふるる桜
その花は、野へ山へ公園へと人の心を誘い、
「いざ往かん!」の気持ちを狩り立てる
いざ往かん、いざ往かん、桜狩り
桜の花を求めていざ往かん
西へ東へ桜を追いかけ、桜狩り
花見ではなく桜狩り、桜をこよなく愛する我が息子の提案はいつも桜狩り
先週・今週と桜を追い求めた箇所は、県内を東へ北へと合わせて13箇所・・・・・かしら?
芭蕉は一日に桜を求めて五里六里を歩いたと言いますから、なんと20km超えですね。
我々は、一日に120~130kmくらい・・・・・・芭蕉よりも凄いぞ~!
車での移動ですがね・・・・・・(*゚ー゚)ゞ
ブルーシートを広げて盛り上げる人々を尻目に、
ただただ桜を愛でながら歩き回る、まさしく狩人です。
もちろん狩人ですから、手には弓矢…・…ではなくカメラを持って。
桜前線北上し北関東へ到達する頃は、既に多くの皆さんのブログに紹介され、
「もういいよ~。」と食傷気味、辟易の感ありでしょうか?
もう少々お付き合いくださいませ。
まず一回目は、先週の東方面への桜狩り、次回は北方面への桜狩りへとご案内します。
先週は、さくら市、那須烏山市、芳賀町方面へと桜を追い求めました。
散策を楽しんだのは6か所ですが、息子の選ぶ道は桜並木のある街道。
桜吹雪舞う並木の中を爽快に走り抜ける~~~~気持ちいいですよ♪
オイオイ息子君、脇見運転で事故るなよと、内心思いつつ……
ドライブしながら、散策しながら、満開の桜を堪能しました。
運動公園の堤防沿いの桜並木。
桜の木の下には可憐な野の花が咲きあふれ、心奪われる。
スミレとオオイヌフグリが寄り添うように
種付け花の純白が萌え草に映えて
堤防にひときわ目立つ大木が1本

若緑の小さな葉と白い花のコントラストが目に鮮やかに映る。
これも桜の仲間なのでしょうか?
川沿いの堤防に植栽された桜約300が咲き誇り、多くの人で賑わっていました。
桜吹雪ショットを撮りたいなぁ~!おっ、撮れた!
息子君、協力ありがとう♪
道路の縁沿いは、吹雪の吹き溜まり~♪
長屋門とあずまや風の休憩所が絵になる風景

長屋門を見下ろす土手は
桜の花びらに埋め尽くされたふかふか絨毯
淡いピンクがふんわりと重なって
そうです! 絶対に息子は協力していません。 でもうまく撮れ過ぎかなぁ?
うふふ~、協力がありました! ほらね!
蜘蛛の巣に掛かった花びら、風に揺れておりました♪
蜘蛛の巣の端っこに待機していた蜘蛛君も、
桜の美しさに見とれておりました。
こちらの土手にも群れなす野の花
オオイヌフグリのブルーの瞳、ハコベの白い花びら、タチツボスミレ・・・・・・・・
その中に不穏な空気が放たれる・・・・・オヌシ、何者?紫のマントを纏った怪しきもの。
こいつじゃ!
「スター・ウォーズ」登場の歴史上最後のシスの暗黒卿、
ダース・ヴェイダー
みたいじゃありませんか、黒いマントの代わりに、紫のマントを纏ってね
ズームアップすると吹き出しちゃう~♪
怪しいマントの下には、紫ハートのイヤリング? 滑稽ですね、ピエロですね。
あなたには、ヒメオドリコソウの名前の方が、やっぱり似合うかな。
丘陵の緑をそのまま活かした四季の変化に富む自然が美しい公園
雑木林の中の「さくらの森」には、様々な種類の桜が咲き揃い、春を共演♪
なかでも、風に揺れる枝垂れ桜はことさら美しかった