「この花なんですか?初めてみるのですが・・・・・。綺麗ですね!」
コテージ・ガーデンを訪問される方に、よく質問されます。
駐車場に車を停めていただき、門の方へ案内するとまず目に映るのがこの花・・・・・・
・・・・・・いいえ、木なんですよ。
全体として、緑色より白やピンクの色が目の飛び込んでくるので、
花が咲いているように見えるのでしょう。
そういう意味では、花が少なくなる夏には、本当にありがたい存在です。
この木の名前は、ネグンドカエデ・フラミンゴ。
北米原産のカエデ科カエデ属の樹木です。
カエデ・・・・ああ、モミジね。
蛙手、カエルの手のような・・・・・・赤ちゃんが手を開いたような・・・・・。
とんでもありません。
カエルの手の形もあかちゃんが手を開いたような形もしていない、
つまり、日本人がモミジと聞いて、頭に思い浮かべるような形とは、
全く異なるカエデなのです。
ほらね、
5枚の小葉が、鳥の羽のような付き方(羽状複葉)をしています。
そして、小葉の1枚1枚の形も模様も色も、それぞれが個性的。 ほとんどが緑に白の斑入りなのですが、
真っ白いのもあれば、
ピンクやオリーブグリーンもある。
枝先に、ピンクとオリーブグリーンが集中して、一見花のよう ♪~♪♪~
この花(?)は、次々に枝先の新しい葉に色を譲り、
ピンクは白へ、オリーブグリーンは、グリーンへと落ち着いていくのです。
木全体のトリカラーが、魅力です。
この枝先のピンクの色から、フラミンゴ(Flamingo)の名前は、
ご存じのフラミンゴという鳥に似ているから名付けられたとも
ラテン語の炎を意味するFlammeから名付けられたとも言われるようです。
鳥もこのラテン語が語源だとは思いますが。
とても樹勢が強くて、たちまち5,6mになり、10mを超えるものもあると聞きますが、
うちのフラミンゴは4年経っても、さほど大きくなっていません。
芯として伸ばそうと思う枝が、ある年は強風でポキリ、またある年は、雪の重みでポキリ、
そして今年は、ネキリムシにポキリ・・・・・・・幸か不幸か、こんな調子が続いています。
現在2mほど。もう少しは伸びて欲しいのだけど・・・・・・・。
脇枝ばかりが勢いよく伸びて、剪定の繰り返しです。
未だに毎日続く雨がほんの一時上がり、陽が差しました。
ペールピンクの葉を透かして見ると、空の色がとけ込み、にじんでいるようです。
きらりと光る水滴には、フロックスが映り込んで・・・・・・。 フラミンゴの隣のパーゴラを突きん出て、
ぐーんと伸びた新梢に、パレードの二番かが三輪。
カメラを引くと、
フラミンゴとパレードを背景に、野バラのローズヒップがまあるく膨らんで。