「ブルーに塗られた物体は何でしょう?」

これですよね。この物体でしょう、すみれいろさん。


オルレア 


きっと、同じ事を思った人は、他にもいらっしゃることでしょう。

そう思いながら、昨日は書いていました。


ヒントです。 オブジェ・ミルクカン  分かりました? 何かの注ぎ口みたいですね。








正解はこちら。   オブジェ・ミルク缶   見た記憶あります?



元の色は白っぽい色、分かるあなたは、昭和20年から30年代生まれかな?

これは、昔の給食で脱脂粉乳を配るのに使われていたいミルク缶なんですよ。

脱脂粉乳は臭くて、飲みづらくて、いつも鼻をつまんで、一気飲みしていたっけ。

残すのは許されなかったから・・・・・・・。

時々、そう月に一度くらいでしょうか、「小倉ミルク」が出ました。

いつもの脱脂粉乳も180°の転換!大好きでした!

ゆで小豆が入り、味も甘め。なるべく最後の方に注いでもらうと最高!

だって、缶の底に沈んでいた小豆がたっぷりはいるのだものね♪

日光では、昭和41年に瓶入りの脱脂粉乳になり、その後牛乳に代わりました。

三角のテトラパックが、給食でお目見えしたのは、確か中3の時。昭和45年でした。




そんな昔の代物が、どうしてしば~じゅガーデンのオブジェになっているか不思議ですねぇ。

実は、husが現在勤務校の物置を片付けていた時、隅の方から出てきたそうです。

40年以上の眠りから覚めるときがやってきた!

廃棄処分になるところを救済したのは、我が夫! エライ!

いそいそと、ガーデンのアクセントカラーのブルーに塗って、妻へプレゼントしてくれました。






オルレアが置かれた部分は・・・・・・・分かりましたね~。





ミルク缶の向こう側に、チラチラ見える花が気になりませんか?


グロキシニア    グロキシニア




この花、グロキシニアです。

肉厚の大きな花です。

ビロードのような艶やかな光沢で重量感たっぷりのドレスを想わせる花です。

ふとね、「風と共に去りぬ」で困窮したスカーレットが、

モスグリーンの重厚なビロードのカーテンをドレスに仕立てて、レット・バトラーに

駆け引きに行くシーンが、脳裏を過ぎりました。




原産は南米。熱帯雨林の岩上や崖などに自生するイワタバコ科の植物。

正しい名称は、シンニンギア・スペシオサだそうですが、

かつて、グロキシニア属に分類されていた名残で、

今もそのままの名前で流通しているのだそうです。

一度つけられた名前を変更することは、容易なことではありませんね。






グロキシニア 





以前に「ヘクソカズラは、グロキシニアの花に似ている」と紹介しましたね。

その翌日、たまたまHCで、グロキシニアを見つけました。

なんと、1ポット98円でした!

安くて目玉が飛び出すという体験はなかなかできないですよね。

思わず、お買い上げです。

昔から流通しているこの花は、中学生だった私がお小遣いで買える程度だったので、

もともと、それほど高い花ではありませんが、40年以上前でもこの値段では買えなかったと思います。





ヘクソカズラ



さて、以前に紹介のヘクソカズラの画像です。




似てないでしょうって?    グロキシニア




確かにね、こちらはシングルで、紹介のグロキシニアはダブルですから・・・・。

それに、グロキシニアはイワカガミ科で、ヘクソカズラは、アカネ科ですからね。

でも、やっぱり記憶に残るグロキシニアに似ているのです。

昔は、グロキシニアもシングルが普通で、ダブルは見かけなかったから・・・・。

肉厚な花びら、釣り鐘型の花の形、配色・・・・・・





グロキシニア 



大きさはこんなに違いがあるけれど、シングル咲きのグロキシニアに雰囲気がとても似ています。









グロキシニアは、咲き方も可愛い花ですよ。


冬キャベツみたいな蕾   グロキシニア 




グロキシニア  キャベツの葉を剥ぐように


一枚ずつ反り返ってくると、隠れていた色が現れます。



グロキシニア 






グロキシニア 


ほら、可愛いキャベツから、こんな妖艶な貴婦人が現れました。








グロキシニア

 



蕾がたくさん着いています。

ジャングルの岩場のような環境に近づくように、

鉢中は乾き気味、周りの空気は湿度が高くなるよう乾燥しすぎたときは霧を吹いて

そうすれば、秋まで次々に花が咲くと思います。