「ねえ、ちょっと寄っていかない。私綺麗でしょ~♪」

公園の前を通ると、いつも呼び止められるような気がしていました。

「ゴメンねぇ、今日は忙しいの。また今度ねぇ。次の機会でも間に合うでしょう。」と、素通り。

あまり、待たせては悪いものね。今日は庭遊びの前に、思い切って出かけてきました。

いつも私を呼び止めようとしていたのは、




ヤマユリなんです。    ヤマユリ  見事でしょう!





1本で、こんなにたくさんの花。相当の年数が経っていますね。

3,4年前までは、こんな見事なユリが、この公園には何本もあって壮観でした。

一昨年、ヤマユリに会いに行ってみると・・・・・・・・・、壮観な景色はなくなっていました。

ヒョロヒョロの茎に、2,3個の花。多くても5,6個。

そんなユリばかりが・・・・・・・どうして?



それからまもなく新聞記事が載りました。

ユリの球根が盗難に!

夜の間に、古株のものばかりが掘り起こされ、

掘った後には萎れた花が付いた茎が挿してあったと。

軽トラで乗り付けた痕跡があり、計画的な・・・・・・・・・・・。



絶句!! そんなことがあって良いのでしょうか。



壮観な景色を取り戻すには、数年かかることでしょう。同じ事が起きないことを祈るばかりです。




 

ヤマユリ      ヤマユリ 



雑木林との境界を縁取る白が、明るく浮きあがっています。



最近、たくさんのブロガーさんが、ヤマユリを取り上げているのを目にします。

暖地より、1ヶ月遅れの開花となる日光でも、ここでぴたりとペースが合いました。

季節が追いつきました。

つまり、まもなく折り返し点。折り返し点を過ぎると、逆に、秋の花の開花は暖地より先に・・・・。





ヤマユリ 



今にも雨が降り出しそうな空、湿った空気が、官能的なねっとりとした甘い香りを

よりいっそう濃密な物にしていました。



ユリは南半球に自生がなく、北半球だけに見られるそうですが、

100種程度の原種の内、15種類が日本に存在。百合の宝庫、日本と、言えるのでしょう。

現在の百合の品種改良には、日本の百合がたくさん利用されたそうですね。

カサブランカもそうですものね。




ヤマユリ  ヤマユリの奥、薄暗い木立の中の白い点々は、別の百合。




鉄砲百合にも似た百合  ウバユリ  ウバユリです。



この花、面白いのですよ。

まず一つは、潰れた形をしていて、開かない。それなのに・・・・・

チャイナドレスのように深いスリットがあるの。

真っ正面から覗くと・・・・・・・あら頬紅挿していrの?

今まで気がつきませんでした。ブログを始め、写真を撮るようになって気付いた一つです。

花の見方が、ブログで随分変わりましたよ。



 ウバユリ    ウバユリ







もう一つ面白いことは、葉の形が他の百合とは違って、ハート型。



分かるかな? →  ウバユリ 





それから、この百合の命名の由来が面白い!

花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、

歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられたのですって。日本人の洒落ですねぇ。






カンゾウ


同じユリ科のヤブカンゾウも雑木林を明るく縁取っていましたよ。







アカショウマ      リョウブ 



公園内の白くて似たような花ですが、

左は草本のアカショウマ、右は木本のリョウブ。涼しげですね。







おやっ、何じゃこりゃ?  きのこ   きのこなのは分かるよ。




どうして、てっぺんに苔を乗せてるの?

「天空の城ラピュタ」ごっこなの?

誰かさんのいたずら?




ちょっと離れたところを見て、謎が解けました。




ほらね、      きのこ 




苔の下から頭を出して、苔をのせたまま大きくなったんだね。

この苔は、ハイゴケ。 苔玉が出来るね。 きのこの苔玉作ろうか  ( ´艸`)






きのこ 



こちらも切り株に生えたきのこ。

何だか、切り株の中から、亀が這い出してきたように見えて、

思わず吹き出しました (≧▽≦)  






キキョウ     キキョウ 


                                      水辺のキキョウが綺麗だった!


キキョウ  この蕾・・・・・・プチンと潰してみたくなりますね。




あれ、これをまた、いたずらに使えるかな?

ジイソブで、husに仕掛けたいたずらを思い出し、ニンマリのしば~じゅでした。

でも・・・・さすがにね、公園の植物を持ち帰ることは気が引けました。


どんないたずらなのか興味がある方は、こちらをクリックしてください。→ ジイソブ