「明日、おじいちゃんの世話が終わって戻った頃、迎えに行くからね。2時頃になるかな。」
息子から、土曜日の夜、突然のデートのお誘い。
行き先を尋ねても、ノーコメント。
県内の桜開花のニュースが伝わる頃になると、
毎年かかるお誘いなので、花見に連れて行ってくるのだなぁと見当は付くのですが・・・・・・・。
息子から見れば祖父の介護をする母の姿を見ていて、
「お疲れ様」の気持ちと「リフレッシュをプレゼントしたい」気持ちが、込められているのでしょう。
言葉で表すのは照れるけど、さりげないハートなら表すことが出来ると思っていることでしょう。
そんな、息子の優しい気遣いに、じ~んとする母です。
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昨日、行き先不明のミステリーツアーに、息子運転のロードスターで出かけました。
3日連続の小雨模様が恨めしいのですが、花は待ってくれないから・・・・・。
無蓋のオープンカーにも出来ないね・・・・・。
ミステリーは解けました。
日光から5,60km南東方向の茨城県よりの町、市貝町と芳賀町方面でした。
昔の地方士族の築城の跡・・・・・村上城趾、山根城趾、上三川城趾へ
辿る途は、桜が咲き誇る道々を選び・・・・・・。
青空が広がっていれば桜はもっと映えるのだろうけれど・・・・・・。
最初に行った村上城趾は梅の里。
梅の見頃はすぎていましたが、桃と桜が後を追うように咲き始めていました。
梅、桜、桃、三つの春が仲良く並んで・・・・・。
いえいえ、3つどころではありません。足元見れば、もっともっとたくさんの春。
ホトケノザ(左)とヒメオドリコソウ(右)
この2つを時々混同するのです。さらにオドリコソウという子もいて三つ巴の混同が発生するの。
1週間ほど前の記事で、ヒメオドリコソウをホトケノザと書いたような気がします。
確かめなければね。間違っていたら訂正しておきましょう。
カキドオシ。 咲き始めは可愛いですが、そのうちに野原一面を覆い尽くす勢いの強者ですね。
ハルジョオン(左)は、ヒメジョオンと区別がむずかしいですね・・・・・。
蕾が真下を向いていたら、ハルジョオンです。他にもいくつか見分け方があるけれど、
これが一番簡単です。
菜の花は、桜のピンクととても似合いますね。
両方とも、えんどうさんの名を持つ子達。 左はカラスノエンドウ、右はスズメノエンドウ。
スイートピーを地味にして、さらにミニサイズにした、紫色の花を咲かせるマメ科の植物。
あたり一面に、小雨に濡れそぼるクローバー。四つ葉のクローバーはないかしら?
探しましたよ。でも、残念ながら・・・・・・幸運には出会えませんでした。
土手ののり面に、タチツボスミレのブルーカーペット。
四つ葉のクローバーを探したり、野の花を見つけるたびに歓声をあげる母。
少女に戻ったような母を、息子はどんなふうに見ていたのでしょう?
土手の上から、にこにこと・・・・・・。
時々ね、土手上からドングリ(右)や栗のイガを落としてきましたよ。それから散った花びらの花吹雪も。
あとね、母が大嫌いな事をようく知っているから、・・・・・・○○出現を装ったり・・・・・・ちょっぴり意地悪も。
母が、「きゃあぁ!」なんて声を出すと、息子は結構おもしろがっていました。
ぺんぺん草ことナズナ(左)と、 この子誰の子スギナの子のツクシ(右)
最後の上三川城址公園に着いたのは、薄暮の頃。
暮れなずむ小雨模様の春の空に浮かぶ桜は、妖艶な佇まい。
桜の木の下に佇む女子も・・・・・・? さて、どうですか? 後ろ姿じゃね。
フラッシュに浮きあがる枝垂れ桜、椿、木蓮も艶やかに・・・・・・・。
息子君、楽しいデートありがとう。また、誘ってね。