早春の野に咲く花は、どうしてこんなにも存在感をアピールするのでしょう。
小指の爪の大きさほどにも満たない、小さな花なのに・・・・・・。
顔をぐっと地面に近づけ、眼を大きく開いて見なければ、ディティールが見えないのに・・・・・・。
その存在は、私の心を鷲掴みにして、放しません。
待ちに待った春の到来を告げる花だから・・・・・・・♪♪~♪~
まもなく訪れる至福の時の先駆けの花達だから・・・・・♪~♪♪~♪
今日の日光連山も春の陽光に霞んで見える
自宅からもガーデンからも、日光連山の端から端までをレンズで切り取ることが出来ません。
見上げる山々が、近すぎるのです。山々が大きすぎるのです。
7,8km離れた隣の今市地区まで行くと、何とか収まる大きさに・・・・・・。
遮る物がない状態で、撮影できる場所をずっと探していました。
今日の買い物からの帰路で、やっと見つけることができました。
息子達が小さかった時、よく遊びに行った公園から対岸に渡る橋の上。
川沿いの堤防に並んだ桜の蕾が開くのは、1か月ほど咲きになるのでしょうか?
念願の風景をカメラに収め、愛車へと枯れ色の公園内を歩いていると、
生け垣の根元の日溜まりから、「こっち向いて~。」と、小さく囁く声が♪~ 薄紫の唇形の花が、赤紫の葉かげから
そっと見上げていました。ホトケノザです。
近くには、白い小さな小さなハコベの花も
公園内を流れる小川沿いの石積みの間から、
小さな青い瞳が、こちらを見つめているのにも出逢いました。 オオイヌノフグリです。
近くでは、こんな恰好の
ツクシがたった1本、太陽熱をいっぱい吸収し蓄熱した石に、
へばりつくように背伸びしている姿が愛おしい。
オオイヌノフグリと仲良く寄り添うのは、
白いタネツケバナ。
小さな小さな春の先駆け達に出会えた喜びに満たされた気持ちで、
枯れ芝生を横切っていくと・・・・・頭上から、ほのかな甘い香りが降ってきました。 サザンカです。
サザンカに香があるのでしたっけ? ちょっと驚きです。
今年の厳寒に耐え忍んだ様子が生々しく、花のほとんどは縁が黒ずんで・・・・・。
その中でたった一輪、あふれるような笑顔に出逢いました。
公園で見つけた小さな幸せに、ハートを鷲掴みにされたまま、
午後は庭遊びに至福の時を過ごしました。