「冬をサバイバルしたよ~♪♪~♪~」と、誇らしげなのは、たったの3株。

庭中いたる所に、顔を出していた子達なのに・・・・・・・。



            画像はお借りしました。




カレンジュラ、別名「フユシラズ」

どんなに寒い寒中でも、霜に当たっても、冬を知らないかのように

次々に咲き続けることから名付けられた「フユシラズ」 -15℃まで耐寒性ありとか。




・・・・・の筈なのに、私の庭のカレンジュラは、-10℃でもちゃ~んと冬を知っているの。



ほらね、   霜と雪と氷とで、見事に枯れています。




旺盛に茂ったリシマキアに囲まれている場所に芽を出したから、冬を越せると思ったのは甘かった!

秋には、こぼれ種から・・・・多分、何百という単位で生えていた赤ちゃん達。



サバイバルの生き残りを見つけたのは、    この中です。





                 たったの3株     



もしやと思って、苗キャップで覆っておいて良かった~。今年は、本当に厳しい寒さだったね。




  これは同じ場所で、昨年4月のこの子達のお母さん





こんもりと広がり、わすれな草やビオラとコラボした5月
                
                            




今年もこんな光景は見られるのかしら?

 こぼれ種からの発生で安心せずに、今年は、春蒔き用に種を採種しましょうか。






地中海地方原生のこの花の名前、カレンジュラは、ラテン語の Calendae から来たそうです。

つまり、「月の最初の日(朔日)」と言う意味で、

どの月の初めの日にも咲いているほど花期が長く、真冬でも次々咲かせることが由来だそうですが、

こんな説も見つけました。



月の最初の日は、古代ギリシャの金貸しが、借金の利子を取り立てに行く日でもあったそうな。

お金を取り立てて、がっぽがっぽと入ってくる様子を、

次々に花を咲かせるカレンジュラに例えたという事なのでしょう

地中海の陽光を浴び金色に輝くこの花が、金貨のように見えたのかもしれませんね。



ちなみに、英語のカレンダー(Calendar)も、 同じラテン語 Calendae が、語源です。




花言葉は、 「別れの悲しみ」 「悲嘆」


元気色、ビタミンカラーで、明るい雰囲気の花なのに、なんて似合わない花言葉なのでしょう。

花言葉の由来は、ギリシャ神話の太陽神アポロンと少年クリムノンの悲恋にあるそうです。
(これは、知らなかったなぁ・・・・初めて聞く話です。)



太陽神アポロンを崇拝しているクリムノンと言う少年がおりました。

クリムノンは、アポロンが日輪の馬車に乗って、大空を駆けめぐっている昼間は

その姿を目で追っているだけで、とても幸せを感じていました。

ところが、姿が見えない夜は、淋しくて悲しくてたまりません。

アポロンは、そのことを知って、クリムノンを大変愛おしく思いました。

ところが、雲の神が二人の中を嫉妬して、アポロンを8日間も、雲の中に閉じこめてしまったのです。

クリムノンは嘆き悲しみました。そして、会えない悲しみに耐えられず、

9日目、アポロンの姿が現れる直前に、息絶えてしまったのです。

アポロンは、クリムノンの死を悼み、

クリムノンを太陽に向かって咲くカレンジュラの花に変え、愛の証としました。





どんなに寒くても、「寒いのなんか、へっちゃら~。」と能天気そうに咲いているフユシラズには、

心に秘めた「別れの悲しみ」が、あったのですね。




何百ものカレンジュラの赤ちゃん達と、お別れしたしば~じゅにこそ、「別れの悲しみ」あり!

と言った方がよいのかもしれません。