日光に、「化け地蔵」と呼ばれる約70体の地蔵が並ぶ景勝地があります。
その地は、「含満ヶ淵(がんまんがふち)」と呼ばれる小渓谷です。
別名「憾満ガ淵(かんまんがふち)」とも呼ばれます。
別にね~、ガンマンが獲物を狙って縁に立っているわけではありませんよ~。
この淵の名の由来は、ごうごうと豪快な音を立てて流れるその川音が、
不動明王が唱える呪文の最後の音「かんまん」に聞こえるとかで、
「かんまん」に憾満の漢字が当てられたそうです。
「かんまん」より「がんまん」と言われることが多く、漢字も「含満」が使われるようになりました。
「化け地蔵」の由来も知りたい?そうでしょうねぇ。いいですよ。お話ししましょう。
景勝地であるにもかかわらず、かつて、この地は荒れていました。
私も子供の頃、ハイキングなどで何度か行ったことがあるのですが、
たくさん並んだお地蔵さんを往きと帰りで数えると、必ず数が異なるのですよ。
それが、名前の由来です。
草陰に隠れた小さな地蔵は見る方向によって、見えたり見えなかったり・・・
・・・・・・・・・・それが数え違いの理由でしょうね。
現在はきちんと整備され、お行儀良く一列に並んだ70体のお地蔵さんです。
誰も数え間違わなくなりました。化ける地蔵はいなくなったのですが、それでも・・・・
やはり「化け地蔵」の名のまま呼ばれています。
前置きが長くなりました。
「日光四季祭・冬の章」の一つとして、2月8日から12日まで、
この含満ヶ淵で「日光キャンドルページェント」が行われています。
篝火の周りで暖を取りながら、花火打ち上げのカウントダウン
昨日、行ってきました。
メイン会場や化け地蔵沿いの探勝路に、約3,500個のキャンドルが灯され、
静寂な中にも煌びやかな憾満ガ淵の幻想的な夜が、演出されていました。 フラッシュ無しです。幻想的でしょう。
フラッシュを焚くと、化け地蔵の怪しさが消え~・・・・・・・・・
8年前に細々と始まったこのページェントは、ここ数年知名度が上がり、また冬枯れの観光地に
誘客をとの後押しもあってか、年々趣向が凝らされるようになりました。
今年は、連日6:00pmから15分間の 冬の花火by「鍵屋」 と、
世界で唯一と言われる光絵アーティスト和代人平氏によるパフォーマンスが、呼び物でした。
冬の花火、如何です? キ~ンと冷えた空気、満天に星が見えるほど澄んだ夜空 ♪~♪♪
「日光・秋の花火」も良かったけど、もっともっと、綺麗でした!
ただね~、コンデジのシャッター速度が遅くてね~、腕前にも問題ありだし~・・・・・
5,6年前のふる~いモデルのコンデジで、必死にシャッターを切るしば~じゅの傍らに
スマホで、同じ花火を撮るカップルがおりました。
シャッターチャンスを計算するおばさんのすぐそばで、サクサクと撮影・・・・しかもその画像の鮮明なこと
イヤになってしまいました。スマホでこんなに綺麗に撮れるなんて・・・・・・コンデジ不要ですよね。
こちらは、光絵です。新聞の広告から接写です。
何故ってね・・・・・
スクリーンに和代氏がパフォーマンスで描いていく絵は、淡い蛍光色の幻想の世界でした。
宇宙・空・雲・山・海・風・木・雪・天使・・・・・・・・暗いスクリーンに淡い光で描かれては薄れ・・・・・
その上にまた新たな命が吹き込まれ・・・次々に不思議な世界が繰り広げられました。
この感動は見た物だけにしか分からないでしょうね。
この感動を瞼にしっかり焼き付けておきたい。誰だって、そう思います。
だからね、パフォーマンスが始まる前に何回もアナウンスがあったのです。「撮影禁止」と・・・・・・。
ああ、それなのに・・・・、やっぱりね・・・・、勝手な独りよがりな不届き者がいるのだわ。
フラッシュは焚かないまでも・・・・ピント合わせのための赤外線の赤い光が
スクリーンに何回も何回も・・・・・・・・許せないなぁ。もっと、若かったらね、言ってましたよ。
「そこの人、撮影止めてくれませんか。みんな迷惑していますよ。」って。
正義感に燃える大学生の頃は、講義中に立ち上がって後ろを向き、「静かにしてください。」と
言ったことが何回かありました。前列に座る仲間からは拍手をもらいましたが・・・・・・。
世間を知りすぎたおばさんには、もうその勇気がありませんでした。グスン。
明日まで、「日光キャンドルページェント 」やってます。近くの方、非、お越しくださいな。