ここ2,3日は暖かい日が続き、日光連山は、春霞がかかったように薄紫色に見えました。
このまま暖かさが続くわけはないとは、思っていたけれど・・・・・
今朝の最低気温は-6.5℃。一時緩んだ庭の土も、また凍土となりました。 何を撮ったか分かる?
手前の縦筋が入った薄茶色のものは、20×20cmの枕木風擬木。
庭の中の作業用、兼、周回用のステップとして並べています。
上部の茶色は土。
通常は、擬木の方が高い位置にあるのに、今は、土の中にめり込んでいます。
と、言うより、周りの土が凍てつき、5,6cmも盛り上がっているの。
これが、つまり、凍土化した状態です。春まで続くのよ~。
しっかり根を張っていない植物は、一緒に浮きあがり、枯死してしまうの・・・・・・。
こんな寒い中で、それでもなんとか花が見られるのは、軒下のビオラとクリスマスローズ・ニゲルのみ。
朝8:30と、午後1:00過ぎに撮った、同じ鉢の写真を比べてくださいな。左が朝ですよ。
夜から朝の寒さに凍り付き、葉も茎も花もぐったり。
ところが、日中いくらか気温が上がって0℃以上になり、陽光を浴びると、シャキーン。
なんて強いのでしょう!寒い中で、本当に良く頑張っています!
毎日繰り返されるこの姿に、希望とパワーをもらっています!
軒下のニゲルは、
その名の通り、クリスマスの頃に咲き出しました。今はこんなにたくさん。 地植のニゲルは、現在こんな状態。
花を咲かせたくて、凍土の中でも成長しているのです。日に日に蕾が膨らんできましたよ。
ニゲルは花の変化を楽しみ、いつまでも残る花容を愛でられる、真冬の貴重な花。
真っ白で咲き始め、
シベが落ちる頃には紅く色づいてきます。
シベがほぼ落ちてしまうと黄色から黄緑へと変わり、
そのままの姿で何ヶ月も過ごします。一部変化があるのは、 中央の子房がどんどん膨らみ種子が出来ること。
ところで、白から黄緑色へと変わる部分を花びらと思われている方も・・・・・・・。
実は、この部分は萼なのです。
花びらは、
たくさんシベが集まった外側に、シベの輪郭を描くように並んだ濃い黄色の筒状のものなのです。
ネクタリーとか密線と呼ばれていますが、花びらが退化してこのような形になったのです。
シベが散る頃に、この花びらも散ってしまいます。
いつまでも花容を留めているのは、実は萼なのですね。
ニゲルには、白の他にもわずかながらピンク系もあるようです。ピンクの萼もやがては緑色に。
白から紅色を経ないで、直接、黄色や緑に変わるものもあります。
冬から春は、やっぱりクリスマスローズに夢中です。