無謀にも、体力消耗の『絆』を最後まで咲かせた記録の続きです。

大切に大切に育てた娘を嫁に出したのに、こんな嫁いびりをされて・・・・と

名本さんは思われたかな?






その名本さんから、『絆』の香についての感想を求められましたので、

リコメで、次のように、お答えしました。


( 前  略 )

花容の変化の方に目を奪われていました。
香も堪能したつもりですが、
何系の香かと問われると、そこまで意識してはいませんでした。
甘く華やかなのにすっきりとした上品さがある香
という表現しか出来ません。

咲き始めは清らかさを感じさせ、次第に甘さがのってきたような気がします。
強い香は中頃まで衰えることなく続いていましたね。

開き始めてから散るまで、19日かかっています。
この間の最高気温は20℃を超えた日はわずかに3日間。
平均は17~18℃くらいでしょう。
また、最低気温の平均は、7~8℃くらいです。
秋だから花容も香も保持が良いとは思いますが、
同時に咲いた、スープニール・ド・ラ・マルメゾンの3日間と比べると驚異ですね。

中盤を過ぎると次第に香は薄れ、
散る2,3日前頃は、ほとんど香らなくなりました。

 (  後  略  )



10/19   

 花径を計測する。9.5cm。わずか2mmの花茎にこれだけ大きな花が咲くとは、
I was very  surpurised !
上方外側の花びらに、濃ピンクのスポットが数個確認される。
軒下管理なのだが、一昨日の雨が当たったのだろうか?




10/21     

『絆』満面の笑み!
外側の反り返る花びらが増え全体的にサーモンアプリコットと変わっててきたが、艶っぽさ衰えず。
花びらの付け根には、アプリコットの名残が残る。
強香の名残は感じられるが、幾分弱くなったように思う。





10/22 

まだまだ容色たっぷり。笑顔が眩しいな!





10/23     

ちょっとお疲れ気味になってきたかな?
 始めは一番外側の花びらだけにでていたスポットが、かなり内側まで広がってきた。
外側への反り返る花びらも多くなるが、まだ張りは感じられる。
サーモンピンクと形容したい色になってきた。





10/25     

スポットがさらに内側へ広がる。外側の花びらの縁の張りが衰えを感じさせる。
花心はまだくクォーター咲きの名残が見られる。




10/26     

今まで花びらの陰で良く見えなかった花芯のシベが確認しやすくなった。
内側の花びらの縁がピンクがかってきた。全体的に張りが失われつつある。




10/27     

スポットが中心部分まで広がる。張りが無くなってきているにもかかわらず、
花びらは一枚も散ることなく、花容を保っていることが驚異的に感じられる。




10/29朝    

外側の花びらが茶色に変色し始めた。そろそろ終わりかな・・・・・?
すっかり疲れた様子の『絆』



午後遅く、外出から戻ってみると・・・・・・・・花びらの大半が落ちていた。
ついに最後・・・・・・良く頑張ったね、『絆』


花びらの枚数を数えるため、残っていた花びらもそっとはずした。


    


  


大小様々、全てで、99枚。

否、シベの所にはずせなかった1枚残っているので、100枚!!





夏バテでお疲れだった『絆』に無理をさせました。嫁いびりだったと深く反省しています。

でも、それ以上に『震災復興』に少しでもお役に立てることがしたかった!

10月に、笑顔の『絆』の素晴らしさに出会ったゲストの反応を記事にしたところ、

たくさんの反響を頂き、感謝の気持ちでいっぱいでした。

プロジェクトに賛同いただき、来春の新苗を予約したよという知らせが、私の胸をいっぱいにしました。

私に出来ることは、本当にささやかなことです。それでも・・・・・・・、

この小さな呼びかけが、やがて、大きな絆の輪の一端になることを願ってやみません。

私の『絆』も、体を張って 強健、強香、癒し色 であることを

証明する手助けが出来たと思っているに違いないと、信じます。




私の『絆』は、まもなく冬期の休眠期に入ります。

労りの気持ちを込めて鉢増しをし、元肥を施し、手厚いケアをして春を迎えさせてやろうと思います。

来春、もっと元気いっぱいの素敵な『絆』の笑顔に、出会えることでしょう。



頑張った『絆』に敬意を表して、アプリコットの『絆タルト』を焼きました。



   



                                       似てますか?