「人間嫌い」という花言葉を持つ花。でも、私はこの花、嫌いではありません。
ユニークな形と、深い青紫の色が好き!
若かりし頃、華道を習っていたときに、秋の花材としてよく登場した記憶があります。
庭のトリカブトが、まもなく咲きそうです。
トリカブトにまつわるお話はたくさんあります。
植物としては最も強い毒を持ち、その致死力は天然物ではフグに次ぐそうです。
そんな、人間の命を拒む力をもつことからついいた、花言葉なのでしょう。
毒性は根にあると言うことですね。かつて、殺人事件もありましたよね。
古代ローマでは、「継母(ままはは)の毒」と呼ばれたそうです。
これは夫の連れ子を殺すのに、この毒がしばしば使用されたことに由来するものだそうですが、
この話を聞くと、「ママコノシリヌグイ」
など、カワイイ名前だとさえ思えます。
中世ヨーロッパでは、「狼を殺すほどの毒性を持つ」ということから、
「ウルフスベインWolfsbane(狼殺しの毒)」名付けられたとか。
イギリスでは、花の形が修道士のかぶるフードに似ていることから、
「モンクス・フードMonk's hood(修道士のフード)」、
同じく花が兜に似ていることから
「ヘルメット・フラワーHelmet flower(兜花)」と呼ばれることもあったそうです。
日本名の「トリカブト」も「烏帽子」や「兜」、その花容から連想された名前。
トリカブトの毒を「附子(ぶす)」とも言うそうですが、「一休とんちばなし」を思い出しました。
和尚さんが、貰った砂糖を一休さん達に舐められないようにと、砂糖の入った容れ物に
「舐めると死ぬ毒」という意味で「附子(ぶす)」というラベルを貼って外出したという話がありました。
和尚の工夫は、一休さんの知恵に負け、空しく終わります。
和尚が美味しそうに砂糖を舐めるのをの見ていた一休さん達は、
わざと和尚の大切な壺を割りました。
そして、砂糖を全部舐めてしまい、帰ってきた和尚に、
「大事な壺を割ってしまったお詫びに、死のうとしました。」と、泣いて謝るというお話でした。
庭のトリカブトを見て、話があちこちに飛びました。
今日は、違うことを書くはずだったのに・・・・・・・。
あら、もうこんな時間! 自宅に帰ります。
今日は写真が、少ないけど・・・・・・・。
そうだ、もう一枚だけ。
ニゲル(クリスマスローズ)が蕾を持っているのを発見!
今年は、ずいぶん早い! クリスマス前に咲いてしまうかな?