先日は、夏の庭に咲いた野生種のクレマチス「クサボタン」の三変化を紹介しました。


 





今日は野生種の秋のクレマチス「タカネハンショウヅル」の変化を紹介します。

花の形が火事の時に打ち鳴らす半鐘に似て、かつ高山に生えることから高嶺半鐘蔓とついたそうです。

実際には、高山だけでなく低い山でも見られるそうですから、

山ガールや山ボーイ(こんないい方あるの?)達は、よく目にするのでは・・・・・・・?

確かに我が庭は、低い山の中にありますよ~。

非常に強健、生育旺盛で、たちまちはびこります。

ちょっと目を離すと、ジャスミーナのパーゴラをジャックしようと狙います。

絶え間ない剪定を繰り返しながら、春からずうっと、押さえ込んできました。

でも、この可愛らしい花にはやっぱり魅せられるから、抜き取れないの・・・・・。




 



反り返ったピンクの花びらのように見えるのは、実は萼片。

表面に短くて白い毛がびっしり生えていて、ベルベットのような手触りです。

花びらはありません。

中を覗くと、おしべがたくさんかたまっているのが見えます。

ほら、ちらっと見えているでしょ・・・・・。 しべちらですね~ 





萼片が落ちると、ほら、おしべがはっきり見えました。





  おしべがだんだん開き・・・・・この後どうなるの・・・・・?






                       受粉を終えてお役目が終わったおしべは、散ってしまいました。





  めしべがだんだん開いてきましたよ。





      銀糸の花のようですね。     





 クサボタンの同じ状態と比べてみましょうか。   


クサボタンに比べると、華やかさには欠けるようですが、楚々とした美しさを感じますよね~。








 今、タカネハンショウヅルは、ピンクの釣り鐘状の可愛い花と、銀色のめしべの花とで、

オベリスクを飾っています。

やがて、このめしべの花(?)は、綿毛に変化していきます。

クサボタンと同様に、3番目の花で晩秋から初冬の庭を飾ってくれることでしょう。