今日の澄み切った空を映したようなウィンドウボックスのアメリカンブルー。
青色の涼しげな花が次々と咲き、 這うように四方に広がった。
窓辺を涼やかな華やぎと賑わいで、楽しませてくれる。
プルンバーゴ(瑠璃茉莉)にも、今日の空の色が留まった。
真夏のライトブルーから次第に青みが深まり、ピンクの花色が多い庭をのアクセント。 まもなく咲き出しそうなピンクのフジバカマ。
この開花前から咲き出す頃が、一番好き。花言葉は「ためらい」
咲き始めは、恥じらう乙女がためらうように、少しずつ少しずつ開いてくる。
ところが、だんだん、もさもさーと「さくらでんぷ」のように咲くようになり、
満開ともなると、恥じらいやためらいなど感じられない、オバタリアン風情になる。
と、書きつつ、
「あれぇ~、もしかして私のことぉ・・・・?」と我が身を恥じらうのでありました。
秋の七草の一つであること、「源氏物語」で歌われたことなどで知られる藤袴は、絶滅危惧種。
紫式部が愛した藤袴を救い、平安の雅をしのぼうというプロジェクトが京都で取り組まれているそうだ。
流通しているフジバカマは、平安の時代に愛でられた本来のフジバカマとは異なる交配種らしい。
ピンクのコモン・ルエリア(柳葉るいら草)
熱帯アメリカ原産のルエリアの仲間はとても多くて150種類もあるという。
我が物にしているのは、その中の2種。このコモン・ルエリアとルエリア・マクランタ。
前者は柳葉で初夏から晩秋までが花期。草丈20cm程度の一日花。
後者は長楕円形の葉で、2~4月に温室内で咲く。草丈は120cm程度。
花期も草丈も葉形も異なるけれど、花形と色は双子のようにそっくり。
ほぼ一年間、ルエリアの花を楽しめることになる。
パープルピンクのクジャクアスターが、庭の中央で、
大きく尾羽を広げた孔雀のように、存在感を顕示している。
アスターとはギリシア語で、★を意味する言葉とか。
白い清楚のハマギクとホットピンクの千日紅・ファイヤー・ワークス。
ハマギクは東北から茨城の海岸に自生すると聞くが、
海から遠いこの地がお気に召したらしく、年々株を肥大させている。
ファイヤー・ワークスに顔を寄せると、何とカレーに似たスパイシーな香りがする。
ピンクの花弁に見えるのは、実は総苞片。その先端の黄色いのが花。
真夏の夜空にパッと散った花火を連想させる。
こちらも千日紅。まあるくて真っ赤なイチゴのような千日紅。
その名は、ストロベリーフィールズ。
ファイイヤーワークスもストロベリーフィールズも種から育てたが、
5,6月は気温が低くてなかなか発芽せず、ずいぶんと気を揉んだ。
こんなにたくさん花を咲かせてくれて、8,9月の猛暑に感謝すべきかな?
真夏から晩夏に咲くはずのモミジバフヨウが今頃咲いた。
なんてのんびり屋さんなんだろう。
濃赤紫の花色がシックなチョコレートコスモス。花の香りから「チョコレート」の名前がついた。
ただ、色は確かにチョコレートぽいが、香りは言われるほど強くない。
「これはチョコレートなんだ。」と自分に言い聞かせて嗅ぐと、チョコレートのような気がしてくるかな。
名前の通り、まるで天使のイヤリングのようなフクシア・エンジェルイヤリング。
下向きに上品に咲く花姿が好き。
簡単に挿し木で殖やせるので、随分たくさんお嫁に出した。
スリランカが故郷のセイロン・ライティア。
清涼感あふれる真っ白い星型の花が、濃い緑色の照り葉によく映える。
秋真っ盛りの庭に咲く花たちを四回にわたって紹介しました。
これから、新たに咲く花は、ローズリーフセージやパープル・マジェスティなど
セージの仲間の一部と、プレクトランサスだけになりました。
例年、ガーデンのモミジの紅葉が11月上旬に始まります。
その頃までには、温室への取り込みをすまさなくては・・・。
庭で花を楽しめるのは、残り一ヶ月程度です。
アマガエルのお腹もパンパンに。
冬ごもりの準備進行中。