嵐の前の静けさか?さもなくば、天気予報は嘘・・・・・・・?
台風襲来に備えて、せっせと鉢運びやら支柱立てやら・・・腰をさすりながら勤しんでいるのに・・・・・。
昨日の午前中は気温も久々に20℃を超え、穏やかな青空が広がりました。
信じがたい気持ちを抑えながら、半日かかって万全(のつもり)の対策を施しました。
そして、午後、黒い雲が広がりつつある中を、花見に出かけました。
福島との県境近く、那須町簑沢というところまで。
「とちぎのふるさと田園風景百選」に選ばれている彼岸花の群生地です。
猛暑のために開花はやや遅れており、見頃は1週間後。
「彼岸花祭」を開催するそうです。
地域住民の方々が総出で下草刈りなどを行い、栃木の原風景保存に尽力しているとか・・・・・。
4,5分咲きという頃合いかな? それでも十分美しく、見応えありました。
稲刈り後の田んぼの稲架(はざ)掛けが、昔懐かしく、郷愁を誘います。
彼岸花の合間では、ヨメナやノコンギク、ヤマハッカなど、可憐な野の花が、
狂おしいほどの緋色を更に引き立てています。
昔農耕馬は、大切な家族の一員、大切な働き手。
その死を悼む為なのか、それとも鎮魂のためなのか、
馬頭観世音の文字を刻んだ石碑が、澄んだ水をたたえた用水路沿いに佇んでいます。
曼珠沙華とも呼ばれる彼岸花の名前の由来を調べると
相反するものがあり、面白いですね。また他にも別名がたくさんあるようです。
以下の文は、 http://allabout.co.jp/gm/gc/220622/ から貼り付けてみました。
『開花期間の1週間が、秋の彼岸と時を同じくするかのように開花する彼岸花は、
あの世とこの世が最も通じやすい時期に咲く花でもあります。』
『「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は、サンスクリット語で天界に咲く花という意味。
おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、
という仏教の経典から来ています。』
『お彼岸に咲き、土葬をモグラや野ネズミなどから守る(次項参照↓)意味もあって
墓地などによく植えられているため、「死人花(しびとばな)」「地獄花(じごくばな)」
「幽霊花(ゆうれいばな)」のようなちょっと怖い呼び名もついています。』
『彼岸花にはアルカロイドという毒があるため、
「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」などと呼ばれています。
その反面、でんぷんを多く含んでいるため食用可能でして、毒は水にさらすと抜けるため、
昔は飢餓に苦しい時に毒を抜いて食用にすることもあったそうです。
田んぼの畦道に彼岸花が多いのは、その毒でモグラや野ネズミを防除するためだけではなく、
飢饉に備えて植えたという説もあり、危険を覚悟してまで口にしなければならなかった
昔の苦労がしのばれます。』
彼岸花の群生地、簑沢から、わずか6kmほど北上すると、もう福島県白河市。
白河関跡がありました。
大化の改新後7,8世紀には存在していたであろうと言われる、奥州三関の一つです。
「奥の細道」の旅で芭蕉と曾良もこの関所を通ったようです。近くに二人の像がありました。
関跡に立つ白河神社の境内で、「おおぉ・・・・・・。」 仰ぎ見ると・・・・・・・・
圧倒される物に出会い、言葉を飲みました。
ああぁぁぁ~、物の怪~・・・・・・? ぞくぞく・・・・・・・。
三枚の連続写真は、(重複する部分があります) 一本の木ではないのです。
フラッシュ撮影のため反射しすぎて見づらいのですが、
大木のように見える藤蔓と、藤蔓に絞め殺された木なのです。
近くを探しても案内板がなかったため、「締め殺しの藤」 と勝手に命名してしまいました。
この写真の左右が、数本の超太い藤蔓。
中央部分が、絞め殺されて朽ちた木なのです。
あまりの迫力に、しばらくの間、呆然と眺めていました・・・・・・。
雨がポツポツと降り出して我に返り、慌ててシャッターを切りました。
行く手を妨げようと時々強く激しく降る雨の挑戦に、挑むように運転する夫。
夫に全てを委ねて、無事帰宅しました。
台風一過の今朝、いの一番にガーデンに馳せ参じました・・・・・・・・ああ、良かった!
いくつかの鉢が転倒していたものの、ダメージは少ない!
心配してくださった皆さん、ありがとう。