コンデジじゃね、大した写真撮れないよ。ずっとそう思ってました。

腕もないことだし・・・・・・・・。ところが、・・・・・・・・・。

お気に入りの一枚が撮れました。








視線はツリガネニンジンに。 ひたすらマクロの焦点を合わせていました。

バックの景色も構図も光の明暗も全く意識せず、ただただツリガネニンジン。

でも、絵になる一枚、遠近感のある一枚になったみたい。偶然の出来映えに満足。

あくまでも偶然であって、腕前ではないのですが、それでも嬉しい・・・と単に自己満足。





少し離れた所で撮ったもう一枚。




地蔵の間に野アザミとツリガネニンジンが並びます。




3日ほど前に、秋風と青空に誘われてコテージの近辺を散歩。

たくさんの野の花を見つけました。






ツリガネニンジン キキョウ科


 花の形は釣り鐘に、太くて白い根を朝鮮人参にたとえての命名。

漢方薬としてもお馴染みですね。







   

ノアザミ  キク科


この花が咲くと、秋が始まったのだなと毎年感じます。

とげとげ蕾に止まったアキアカネ、痛くないのかな?






 

ヤマアザミ  キク科


ノアザミは茎一本に数個の花をつけるだけなのに、

こちらは、一本の茎からたくさんの枝を分岐して、小型の花をたくさんつける。






    

シ ロ ヨ メ ナ                          ヨ メ ナ


野菊類の花の周囲を取り巻く花弁は、ヒマワリと同様に装飾花。

昆虫を呼び寄せる役目を果たしています。更に面白いことに、

この花びらは、紫外線を反射して昆虫に信号を送っているといいます。

更に更に興味深いことは、紫外線を反射する場所が、花の中心部の

密のある場所の近くなのだそうです。だから、昆虫は、紫外線の反射によって

密がある場所を感知するというから驚きですよね。

密を吸わせながら、その間にしっかりと受粉の媒介をして貰うちゃっかりやさん。

いや違った、良好な契約関係かもしれませんね。






   

アキノタムラソウ  シソ科      ホトトギス  ユリ科


アキノタムラソウの田村とは田舎のこと。秋の田舎に咲く草という意味。

まさしく日光はは田舎です~。



山地の日陰に生えるホトトギス。花にある斑点模様が、

鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名に。






   

ママコノシリヌグイ タデ科        ミズヒキ  タデ科


 ママコノシリヌグイ、凄まじい名前ですね

 茎に びっしりと下向きの刺を持ってます。

継母が継子の尻をこれで拭いて 継子いじめをするということでしょう。

 この命名者の顔を見てみたい。どんな発想をする人なのでしょう?

昔はトイレットペーパーの代わり に 葉っぱを使ったと聞きますが、

これだけは使いたくないですよね。




ミズヒキは、水引、つまり、熨斗に結ぶ水引に例えたように、

上から見る赤い部分も下から見ると何と白。紅白の目出度い花なのです。

この赤い部分は実は花びらではなく、萼なのです。

私の母は、この花が大好きで、季節になるとよく部屋に飾っていました。

小学校3年生の時、学校帰りにたくさん摘んで、母の誕生日に贈った記憶があります。









オトギリソウ オトギリソウ科


腫れ物、打撲傷、神経痛・・・・・漢方の妙薬として名高いこの薬草の

命名にまつわるちょっと恐ろしい話をご存じですか?

「弟切草」と書くそうです。

鷹飼の名人が、この草を鷹の傷を治す秘薬としていたのに、

弟が他へもらしたために弟を切ったという伝説があるそうです。

飛び散った血がこの草にかかり、葉に見られる黒点になったとか。

しかも葉をすりつぶすと赤い汁が出るのです。





  

キンミズヒキ バラ科


黄色の花の穂を金水引に見立てて命名。

タデ科のミズヒキが命名の基になっているようですが、こちらはバラ科です。

果実には、鍵状の棘があり、人や動物によって他所に運ばれ繁殖します。









ほら、これがキンミズヒキの実です。

子供の頃の秋の遊びの光景を思い出します。



キンミズヒキ、センダングサ、イノコズチ、オナモミ・・・・・・・・

どれも、衣服に引っ付く果実です。

友達とくっつけあって遊びました。



センダングサの草藪を駆け抜けて誰の服にたくさんついたか競い合ったっけ。



これらの服に引っ付く果実を「バカ」と総称していて、

友達と相手の服をめがけて投げ合っては、「○○ちゃんにバカが着いた、バカが着いた。」とはやし立て

時には「○○に、バカが一番着いたから、大バカだ。」とけなして、泣かせることもあったっけ。

・・・・・・・泣かされる方が多かったかな



セーターに着いた「バカ」は、なかなか取れなくて、母に叱られたこともありました。

でも、こうして種子の散布のお手伝いをしていたのですね。




    
 
イノコズチの実              センダングサの実