ずっと書きたいと思っていたことがありました。この三つの薔薇にまつわる私の感動物語です。
チャリティーローズ『絆』 ナタール・ブライヤー
ピンク・サクリーナ 『my kizuna』
チャリティーローズ『絆』は、東日本大震災復興支援のチャリティーローズとして、
フランスから贈られた善意の薔薇です。先週の木曜日、わたしの庭へやって来ました。
ナタール・ブライヤーは、1週間ほど前にミステリアス・ローズとして、記事にしました。
それから数日後、『絆』のご縁から新しい絆が生まれ、本名が分かったのです。
ピンク・サクリーナは、2010年7月に福島県双葉町『双葉バラ園」から、わたしの庭へ
連れてきました。このバラを私は、my kizuna と呼んでいます。庭にしっかり根付き、
今年は優しい表情の花をたくさん咲かせています。
一度にすべて書ききることは難しいので、3回に分けて書くことにします。
第一話:チャリティーローズ『絆』
この薔薇について初めて知ったのは、5月25日のまつりんごさんのブログ記事でした。
http://ameblo.jp/matsuri-apple/entry-11260383209.html
それまでにも薔薇好きのブロガー間では、話題になっていたらしいのですが、私は、
全く知らずにいました。
後に知ることになったグルっぽ 【チャリティ・ローズ『絆(KIZUNA)』の輪】の管理者kitiさんの
呼びかけも知らずにいました。 記事URL
この『絆」が国境を越え、フランスと日本の多くの人達の善意によって、チャリティーローズ・
プロジェクト」の取り組みが始まっていることも、売り上げの一部を義援金として被災遺児の
支援基金に寄付されることも。
まして、そのために、NPO法「『日仏チャリティローズ『絆』」が設立されようとしていることなどは。
その日、詳細を検索してみたら、次のような事が分かりました。
事の起こりは、東京で切り花店を営む森さんという女性が、
http://arrierecour.cocolog-nifty.com/blog/
フランスの薔薇愛好者団体に「バラを販売して義援金にしたい。」と相談したことだそうです。
それを知った世界的な育種家のドミニク・マサド氏が、新品種の提供を申し出、マサド氏と
交流のある愛媛県ロザリアンバラ園の名本さんが、育苗販売することになったといいます。
(愛媛新聞5/25)
100株の限定販売の予定が、一般販売の前の先行販売で完売したと聞きました。
その完売は、ブロガー間の呼びかけで賛同者がたくさんいたことにあったようです。
まつりんごさんの記事を読み、心の底からわき上がる思いがありました。一つは、
ブログあるいはネットがもつ力の波及力、もう一つは、震災の記憶を継続するということ。
まつりんごさんへのコメントに次のように書いた。
「ブログ開始してまもなく3ヶ月。書くことが楽しくて楽しくて、毎回脳天気なことばかり書い
ては悦に入っているような私です。 ところが、今回まつりんごさんのブログを読ませていた
だいて、ブログの底力を見せていただいたような気がしました。
ブロガーのつながりが、大きな力を生み出すことが出来るのですね。
「絆」 花姿も色も美しいバラ。でもそれ以上に、そこに関わる多くの人々の善意や情熱、
博愛に満ちた行動に感動しました。
脳天気なだけでは、ダメですよね。ブログを通して私にも出来ることを考えてみようと思い
ます。(以下省略)」
震災の直後は、自分に出来ることは何だろう、何かしなければと、居ても立ってもおられない
気持ちになったのは、記憶に新しい。多くの人々が国内はもとより世界中からボランティア活動
のために、被災地に入ったのも記憶に新しい。現在も多くの人々がボランティアを継続している。
では、私は何をしたのかと問われると、うまく答えられない。誰にでも出来るようなありきたりの
事は一通りやった。だが、いつも気持ちばかりが先行し、これでいいのだろうかという思いがあり、
なにも出来なかったに等しいと思う。そして、時間の経過と共に、だんだんその気持ちも薄れつつ
あるような気がする。
そうだ、ひとつだけ、継続してやってきたことがある。私の庭のmy kizuna をゲストに語るという
こと。my kizuna を紹介すると、庭を見た後のコーヒーブレイクの時、震災の記憶が呼び戻され、
話題が広がったっけ。ここに、私の庭に、チャリティーローズ『絆』をさらに迎え入れれば、
チャリティーに協力できると同時に、ゲストにとどまらず、ブログを通して震災を今後も考える
輪が広がっていくのではないか。
100株限定の『絆』は、既に完売、秋の大苗予約は可能ということでしたので、即日ロザリアン
バラ園の名本さんに、予約の問い合わせをメールでしたのです。すると嬉しいことに、数は少な
いけれど、二次新苗が用意できるという返信でした。出来るだけ早く手に入れたい!即、注文。
待つこと2週間、こうして『絆』は6月14日(木)に私の所にも届いたのです。
優しく美しい表情の『絆』 人々の善意という温かさをオーラの如く発している。
このささやかな私の庭でも、日本を襲った大震災の記憶を留め、被災者への支援の一助となる働きを