みんな順番ですよね。

今、私は母の日や誕生日に息子から、

花束や鉢花を受け取る時、

やっぱり最大の笑顔でいると思うもの。

息子は、小さいときからいろいろな工夫をして、

サプライズと一緒にプレゼントしてくれました。

そのときの光景の一つ一つも大切な思い出です。






これは、『お花が好きだった少女の物語Ⅲ』で、

みこたんにいただいたコメントへ、私からのリコメントです。

リコメしながら、どうしても書きたくなったことがあります。






 




母の日の息子からのサプライズの思い出です。

母の日から、2週間遅れになってしまいましたが、

思い出の宝箱を ちょっと開き、二つほど取り出すことにしましょう。










一つめは、息子が10歳のときのことです。




その日は、もちろん五月の第二日曜日。

キッチンで夕飯の支度をしていると、

いつも 「何かお手伝いしてあげる?」 を口実に、甘えてまとわりつく

息子の姿が、珍しくありません。

「おや、どうしたのかしら。部屋でマンガでも描いているのかな?」 

 すると、

「お母さん、二階に来ちゃダメだよ。でもあと十分したら来てね。」と、息子の声。




「もういいよう。早く来て~。」

ちょっと予感があって、にこにこしながら部屋のドアを開けました。

と、同時に、ロフトから色とりどりの紙吹雪、そして「お母さんありがとう。」の声。

さらに、赤いリボンに結ばれたカーネーションと、

白いひもに結ばれた紙の束が、するすると目の前に降りてきたのです。




 




紙の束は、肩たたき券とかお手伝い券とかチケットになっていました。

ずいぶん前から計画を立て、準備していたのでしょうね。

その気持ちを思うだけで、ウルウルしてきます。











チケットを使うことはなかったけど、十歳の息子の気持ちをこの小箱の中に

フレッシュなまま閉じこめて、今でも大切にしまっています。






もう一つは、四年前、私が仕事を辞めた年です。



やはり、五月の第二日曜日、

「つつじヶ丘のツツジが見頃だよ。

山の藤もきれいだよ。

六方沢では、まだヤシオが見られるよ。」

息子にドライブに誘われました。

いつものオープンカー、ロードスターで、親子デート。




美しい自然を満喫した後は、ちょっとお茶しようかと「山のレストラン」へ。

「山のレストラン」は、霧降の滝を観瀑しながら、

おいしい食事やお茶がいただける日光では有名なレストラン。

席に着き、オーダーを終えると、息子が席を立ちました。




しばらくして戻ってきた息子。後ろ手に何か持っているようでした。




「はい。」

差し出されたのは、カーネーションのバスケット。

こんなロケーションで、他のお客さんもいるところで・・・・・・。

恥ずかしいやら、嬉しいやら・・・・・・。

もう、最高のサプライズ!涙腺ウルウルです。

息子ながら、なんて憎い演出なのでしょう。




こういうことはね、彼女にしてあげた方がいいのよ!









今日のカーネーションの写真は、今年のプレゼント。

2週間前に撮影しておけばよかったのですが。