6月はかなーりブログをさぼってしまっていました。

 

そんな時にもご訪問くださった皆様、ありがとうございました。

 

自粛期間中は断捨離と読書と

前から興味があったタロットカードを

勉強していました。

 

読書は大好きで学生時代は途切れることなく本を読んでいました。

 

しかし、つい本に夢中になってしまい

家事をさぼりがちに。

そして話しかけられても生返事。

家族からクレームがくるので、

子供が生まれてからは本を

できるだけ読まないようにしていました。

 

でも教室もないし夫はリモート勤務なので

5時に起きて弁当作りもほとんどしなくてもいいので、

読書をするチャンス!と読み始めました。

 

 

それが宮本輝先生の「流転の海」全9巻。

 

原稿用紙にして7,000枚、37年の月日を経て完結したこの小説を読みました!

 

全部で1252名の人物が登場するというこの小説。

 

でもすんなり読めてしまうのはさすが!!

としか言いようがありませんでした。

 

 

物語は、作者の父がモデルとなった松坂熊吾という人物が

50にして一粒種のわが子(宮本輝先生)を得て、

終戦直後の大阪で再出発をはかるシーンからはじまる。

美しい妻の房江と息子伸仁の3人家族を中心に、

さまざまな人物、人生が重なり合い、壮大な人間の生生流転を描いた、

人間の営みのすべてが詰まった作品です。

 

 

主人公の熊吾が古今東西の書物から独学で学んだ言葉は、うなるほど名文句が多い!

 

「星廻りとケンカをしてこそ、ほんまの人生やとは言えんかのお」

「何がどうなろうと、たいしたことはありゃあせん」

「幸不幸の帳尻は、その人間が死ぬときに決まるもんじゃ。

いまの不幸が、将来、どんな幸福へ変わるか、誰にもわかりゃせんけん」

「ほんまの闇っちゅうもんを知っとる人間には、

たったひとつの星のすごさがわかる」

「宿命、環境、自分の中の姿を見せない核……。

この三つ以上に、恐ろしい敵などいない。

この三つは、鎖のようにつながり、もつれ合って、

すべての人間を幸福か不幸かのどっちかのレールに乗せる。

どっちかの駅にしか着かないレールだ……。」

「だまされたとは何という恥ずかしい言葉であろう」

「魔がさすという言葉があるが、

人間は絶望して疲れると、魔に負ける。

魔というやつは、こんにちはと声をかけて

玄関から入ってこんけんのお……」

「わしは、どうしたら『悪い人相』になるのか多少はわかる。

それはのぃ、『嫉妬』じゃ。

人の幸福を妬む。

人の才能を妬む。

人の成功を妬む。

人の人気を妬む。

どんな人間も、妬むという心を持っちょる。

これが人間の人相を悪うさせる元じゃ」

「自分の自尊心よりも大切なものを持って生きにゃあいけん」

「人間は変われない生き物だ。

悪く変わって行くのはたやすいが、良く変わることは至難の業だ」

「お天道様ばっかり追いかけるなよ」

 

 

私が好きな言葉は「自分の自尊心よりも大切なものを持って生きにゃあいけん」です。

 

さて、わたしが大切にしているものはなんでしょう?

 

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今日6月30日は夏越しの大祓の日でした。

 

平安時代から続く厄落としの神事で、

1年の上半期を締めくくる6月30日に罪穢を落とすことで

夏痩せを防ぎ、暑い夏を無事に越えられるというものです

 

あいにくの空模様でしたが、

これはめぐみと浄化の雨かもしれませんね。

 

ちょっとしたやみ間に近所の廣田神社へ行ってきました。

 

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茅の輪をくぐって無病息災をお祈りをしてきました。

 

 

よかったらお近くの神社で今年前半の穢れをはらってスッキリしてきてくださいね!

 

どなたにとっても、暑さにも疫病にも負けない健康な毎日でありますように。