20日同日


昼間舞台観劇を終えて


新宿ケイズシネマへ🎥



ムーラボの舞台挨拶が、即完売してしまったので


こちらも予告で楽しみにしていた



【コントラ】へ








前編白黒の映画
予告では、圧倒的な映像力と後ろ向きに歩く謎の男に引き込まれました


監督はなんと外国の監督
アンシュル・チョウハン監督


円井わん
間瀬英正
山田太一
セイラ
清水拓蔵
坂内愛
西間木猛


(敬称略)

全編144分という長さだけど、終わりが近づくにつれ、終わって欲しくないという感覚



(あらすじ)
高校生のソラ(円井わん)は、父親(山田太一)と2人暮らしだが、その関係は冷え切っている
そんなある日、急死した祖父が第2次世界大戦時の日記の中に遺していた、記号化された宝の存在を知ることとなる。

彼女が密かに宝の探索を試み始めた時、突然無言で後ろ歩きするみすぼらしい男(間瀬英正)と遭遇する。
ソラの身に、ほぼ同時に起こった二つの事象。それは果たして何かの啓示なのか?



この物語が、脚本も監督のアンシュル・チョウハン監督が作ったものだということに驚き
外国から見た日本描写でなく、しっかりと日本という文化や地域性や民族を捉えていて
その表現力は素晴らしい


今回の役者陣は、正直はじめての方ばかり
その演技力あっての見事な仕上がり

なぜ、後ろ向きにしか歩かないのか?
誰なのか?
祖父の死との関係は?


完全な答えを明確にはしてないが、観客ひとりひとりが、答えを導き出す感じ

親子関係
兄弟関係
戦争
遺物

色んな要因が詰まっていて、ラストのカッコ良さもある
ソラが、銃を空にむけて打ち続ける
そこには、曲もなく、ただ銃声のみが聞こえていく
最初は、エンドロールに後ろ向きの男の歩いていく姿を映し出し、浸りたい気持ちはあったけど
後から考えると、むちゃくちゃかっこいいラストだったんだと納得
ソラの心情を考えると、後ろ向きの男の正体
男に向けた鎮魂歌のようにも聞こえた銃声


監督も外国の方だが、カメラマンも外国の方
マックス・ゴロミドフ
自然光を活かした撮り方は、映画に深みを与えていて、白と黒の明暗も見どころの一つであろう
ライトを使うと綺麗にわかりやすくはなるかもしれないけど、この自然光や家の明かりのみでの撮影で、よりリアリティを感じ
観客も物語に入り込んでいく


音楽は、日本人の香田悠真さん
映画において、音楽も大事な要素
物語をより効果的にみせ、そのシーンを印象付ける
このコントラにおいても、力強い音楽で
この映画に感情移入出来ましたね



円井わんさんも、この時はじめて見たけど
本当素晴らしかった
この日は、舞台挨拶もあり
上映後にサインも頂けたり、少し会話も出来ました
劇中で少し疑問に思ってたことや、その時の心情など聞いてみて、
なるほどね!と納得したものでした。
この物語が、動きと流れは決まっていて
台詞がほとんどアドリブというのも驚愕でした
監督から、『台本は3回みて捨てろ!』と言われたことからも、役そのものになり
そこから生まれる言葉は、本物でしかないってことですよね。
また、色んな場面での表情がよかった


後ろ向きに歩く謎の男を演じた間瀬英正さんも初見
劇中に出てくる祖父の日記の絵も描かれていて、そちらの才能もあるんだと
登壇された間瀬さんと劇中の間瀬さんが、同一人物とは思えないぐらい印象が違う
体重も映画では、かなり落としていたようで
ストイックさもあり、裸足と肌着のようなシャツで外を歩く。しかも撮影は11月の山間部
忍耐力も半端ないんですね
しかも、この男は喋らない
表現は表情や身体しかないという難しさ
コメディな要素もあって、くすりと笑える場面も爆笑
後ろ向きの男が、前に向かって走り出す瞬間、感極まってしまった
この世界との決別ですよね













この日は、早めに着いて
開場をロビーで待ってたら
監督含め関係者が多数、普通にロビーにいて
チラ見するぐらいww
上映後
円井わんさん
間瀬英正さん
アンシュル監督にサイン頂き
キャストにはお話も伺えた

監督とも話すことも出来たけど、英語喋れんしチュー



今年見た映画の中で

マイBEST5には、必ず入る作品となっております


先日1日限りの上映が東京でやりましたが
行けなくて残念

今年中に、また再上映してくれたら
またみたい作品であることは間違いなし