応援してるアーティストさんが、おすすめしていた原作が映画化に🎥
第159回直木賞受賞のベストセラー
島本理生 【ファーストラヴ】をみてきた
アナウンサー志望女子大生、聖山環菜(芳根京子)が、著名な画家である父親の聖山那雄人(板尾創路)を包丁で刺殺するという衝撃的な事件が起こる
川沿いを血まみれで歩いているところを逮捕された彼女は、警察の取り調べにまるで他人事のようにこう言い放った。
『動機はそちらで見つけてください』
その挑発的な言葉はマスコミの格好の餌食となり、連日環菜をまるでサイコパスのように扱った報道が相次ぐ。
この事件を取材することになったのが、公認心理師として活躍する真壁由紀(北川景子)だった。
写真館を営む優しい夫・真壁我聞(窪塚洋介)に多忙な日々を支えられ、環菜の取材にもやる気を見せる由紀だったが、環菜の担当弁護士が
庵野迦葉(中村倫也)と知り顔色を変える。
迦葉は我聞の弟であり由紀にとっては義弟。
かつて同じ大学に通っていた二人は、我聞も知らない過去を共有していたのだ。
由紀は久しぶりに会う迦葉に、やや気まずい思いを感じながらも、協力し合い、共に環菜の犯行動機を探っていく。
『あの子はくせ者だよ。心が読めない』
そんな迦葉の忠告通り、はじめて由紀と面会室で、顔を合わせた環菜は、感情の起伏が激しく、本心を全く見せない女性だった。
急にケラケラと笑い出したり、かと思うと暗い表情で黙り込んだり。
終始環菜のペースに圧倒されて終わった最初の面会に、困惑する由紀。
さらに環菜の母親・聖山昭菜(木村佳乃)が、娘の弁護側でなく検察側からの証人に立つことを迦葉から聞かされショックを受ける。
なんとか環菜の心を開こうとする由紀は、週刊誌でスキャンダラスな見出しで報道されていた環菜の元恋人・賀川洋一(清原翔)の存在を知る。
二度目の面会で環菜に賀川のことを尋ねると、『無理やりされました』と自嘲気味に告白する環菜。
『本当に好きになった男の人と、付き合ったことはある?』という由紀の問いに、『ゆうじくん』というこれまでどこにも報道されていない名前をうっとりと口にする。
だが程なくして、苦悶の表情を浮かべた環菜の口からは獣のような悲鳴が上がり、錯乱状態に陥ってしまう。
そんな環菜を呆然と見守るしかない由紀だったが、『ゆうじくん』に環菜の心を読み解くカギがあると気づく。
その後不安定さを増した環菜は、『ゆうじくん』の存在すら否定し始め、証言は二転三転。
しかも取材に応じた賀川の証言は、環菜の証言と全く食い違うものだった。
そして賀川への取材の中で、由紀と迦葉は環菜に、日常的な自傷癖があったことを知る。
さらに取材を進めていくと、環菜の母親・昭菜の異常性も浮き彫りになっていく。
娘の腕の傷を『ニワトリの襲われた傷でしょう』と平然と言ってのける母親から、娘への愛情は微塵も感じられない。
だがそこで昭菜が漏らした〖那雄人が幼き日の環菜をモデルとして画学生を対象に行っていたデッサン会〗の存在が引っかかった由紀は、当時のデッサン会に参加していた元学生を探し出し、富山まで取材に向かう。
その傍らには迦葉の姿もあった。
富山で二人を待っていたのは、衝撃的な事実だった。
元学生が見せてくれた当時のデッサン画。
それは少女時代の環菜が、二人の全裸の男性と共にポーズをとらされているという異様なものだった。
デッサン会に参加していたのは全員男子学生。しかも環菜が逃げ出さないように監視していたのは、他ならぬ父親である那雄人だったのだ。徐々に明らかにされていく環菜の心の闇。
迦葉は動揺を隠せない由紀に静かに語りかける。
『由紀にはわかってたんじゃないの?あの子には、自分に似ているところがあるって』
由紀が自分の父親のもう一つの顔をはっきりと知ったのは、二十歳の成人式。
鮮やかな晴れ着姿の由紀を前に、母親の早苗(高岡早紀)がついでのように打ち明けたのは、父親のあまりにもおぞましい過去。
耐えきれず嘔吐する由紀を、無表情で見下ろす早苗。夫にさえ打ち明けられていない由紀のトラウマを、迦葉だけが知っていた。
そして、その彼もまた、自身の複雑な生い立ちをかつて由紀に打ち明けていたのだった。
帰京後、とうとう『ゆうじくん』にたどり着いた由紀。
現在30歳を過ぎた小泉裕二(石田法嗣)が、当時小学生だった環菜との関係について重い口を開いた。
環菜の心を開かせるために、自身の封印していた記憶をさらけ出すしかない。
覚悟を決めて、環菜の元へ向か由紀。
2人の息詰まる心理戦の果てに、環菜がついに語った驚くべき"真実”とは……
なぜ環菜は父親を殺さなければならなかったのか。
残酷な"ファーストラブ”に隠された事件の真相に、あなたの愛された記憶が揺らぎ出す
主題歌と挿入歌を担当したUruさん
以前から注目してたアーティスト
主題歌【ファーストラヴ】
映画のタイトルと同じ
今回映画のために書き下ろした曲
最後エンディングで流れてきたとき
より感動を高めてくれた
北川景子さんと芳根京子さんの最後のシーンは、本当すごかった
由紀の過去と環菜の過去
環菜と向き合うことにより、封印してきた自分たちの過去と記憶に向き合う
なかなかハードな内容なので
映像表現は難しかったと思う
自傷行為、小児性愛者、性的虐待、親からの愛なき世界…
そんな表現の中でも
由紀も迦葉の過去のシーンで
迦葉が由紀の髪を切るシーンが印象的
彼女を愛おしそうに、おしゃべりしながら
カットしていく
リアルに切ったみたいですね
中村倫也さんのならではの空気感が、またよかった👍
最後拘置所で、空を見上げる環菜
前向きに歩き出した環菜の表情
清々しさを感じる
色々な感情が沸き起こる映画でした
すごいキャスティングでしたね