先日アップリンク渋谷の閉店が発表された!

数々の名作や意欲作などミニシアターならではの映画を上映してきた
パワハラ問題など色々とあったようでショボーン
映画好きとしては、ミニシアターが一つ消えてしまう寂しさは大きい

シネコンにはない侘び寂びや魅力が詰まってる場所なんだけどなぁ


昨年の11月15日のレイトショーにて

【そこにいた男】を観てきた!






予告みて
その映像に釘付けだったわけ
地べたに座ったキャミソール姿の女
その傍らには血だらけの男性
タバコをふかし、電話してる映像をみたとき
〖なんだ、この映画は??〗

調べてみたら、以前観れなかったけど
面白いって聞いてた【岬の兄妹】の監督だっていうじゃないの!

ワクワクものです


(あらすじ)
深夜、とあるマンション内のエレベーターホールで血だらけの女(紗希)が座り込んでいる
煙草を吸いながらスマホで誰かに電話している
その横には意識朦朧とした血まみれの男(翔)が倒れている
その光景にカメラを向ける住人ら
慌ただしく無線を飛ばす警官たち

取調室、二人の刑事と虚ろな目をした紗希がいる
柔和で悲しげな表情を浮かべながら、翔との関係を話し出す
ふたりの出会いは2年前にさかのぼる
映画制作のスタッフで下働きをしていた紗希は、撮影現場で俳優の翔と出会う
連絡先を交換し、程なくして2人は体の関係を持つまでになる
紗希は翔を愛し、借金を重ね、番組の制作費を盗んでまで翔に身も心も捧げていた
だが、そんな翔に〖もう一人の女〗の影が…

事件に至るまでの全貌が明らかになるとき、女たちの狂った〖純愛のカタチ〗を知ることになる



33分の短編映画ながら
ぎゅっと内容の濃いものになってる


ポン・ジュノ監督の元で助監督を務め
【岬の兄妹】が話題を呼び、高評価を受け
低予算の自主映画では異例のロングランを記録した片山慎三監督
そのスタッフが再招集して挑んだのが
この作品!!


清瀬やえこ
安井秀和
中村映里子
水口早香
松浦祐也


翔にとっては火遊びのつもりなんだろうね
役者がスタッフに手を出す
都合のいい女
貢いでくれて、体の関係も自分主体
そんな奴にはツケが回ってくるわけで

包丁で刺すシーンはリアルすぎて
淡々と突き刺し
逃げ惑う翔に、何度も刺す

そしてオープニングのエレベーターホールのシーンへと繋がっていくわけだけど

その時々の表情が
同一人物とは思えないような多様な面を見せる
清瀬やえこさんという女優さんのすごさを垣間見た気がした!


ラストシーンは、かつてのデートシーン
ドライブデートで
翔が自販機に飲み物を買いに行く
お金を落とし、自販機の下を覗き込む
半ケツ状態で
それを見つめる紗希
この時の表情もまた秀逸!!



こういう短編ながらも力強い作品好き
岬の兄妹観なくてはと思いましたね(◍•ᴗ•◍)ゝうん


この日は急遽の舞台挨拶

清瀬やえこさんに安井秀和さん












監督がこだわったシーンであったり
撮影裏話が聞けるのは
こういう舞台挨拶ならではの特典!


上映後に、清瀬やえこさんと
ちょこっとだけお話出来ました。


この非常事態宣言を乗り切り
映画界も発展していって欲しいと切に願う🙏