昨年の10月16日
【みをつくし料理帖】を観てきた!
現在は、すでにDVD発売の情報を見た気がします

出演俳優陣の豪華なこと
なんせ角川春樹最後の映画監督ということ
かつて角川映画の主演を務めた方々が多数出演
主演の澪役には、松本穂香
野江、あさひ太夫には、奈緒
浅野温子
窪塚洋介
中村獅童
若村麻由美
永島敏行
榎本孝明
藤井隆
鹿賀丈史
野村宏伸
小関裕太
薬師丸ひろ子
渡辺典子
石坂浩二
(敬称略)
〖あらすじ〗
享和二年の大坂
8歳の澪と野江は暮らし向きは違えど、まるで姉妹のように仲が良かった
ところが、大坂の町を襲った大洪水で、二人の仲は無惨にも引き裂かれてしまう
両親を失った澪は、偶然通りかかった天満一兆庵の女将・芳(若村麻由美)に拾われるが
野江の消息はわからずじまい
それから10年の月日が経った
江戸神田にある蕎麦処『つる家』で女料理人として働く澪は悩んでいた
店に雇われて三ヶ月目にして、初めて振る舞った深川牡蠣の鍋料理、大坂出身の澪にとっては、上方ならではの極上の味のはず
しかし、江戸では殻ごと七輪で焼くのが基本で客からは不評を買ってしまう
料理作りに試行錯誤する澪は、神田の町医者・永田源斉(小関裕太)から、江戸の料理の味が濃いのは、大工などの職人が多いことが理由であることを聞き
【食は人の天なり】という言葉を知る
澪は気持ちを変えて江戸の味に合わせた料理を作り、常連客からは太鼓判を押されるが
どこか納得のいかない自分もいた
常連客で御膳奉行の小松原(窪塚洋介)は、その心を見破り、『料理の基本がなっていない』と一喝する
スランプに陥った澪を見かねた町医者の永田は、吉原で行なわれる祭りに澪を連れ出す
祭りの出し物では、吉原の遊女たちが白狐の仮面を被った舞を踊り、見物客たちを楽しませていた
そこで澪は、吉原が作り上げた幻の花魁とも呼ばれるあさひ太夫の存在を知る
吉原で食べた酢醤油のところてんからヒントを得た澪は、〖つる家〗で江戸流と上方流を掛け合わせたところてんを作り、店を繁盛させる
意外な形で店を切り盛りする澪の姿に手応えを店の主・種市(石坂浩二)は、澪に店を継いで欲しいと打ち明ける
種市の気持ちに応えるべく、澪はいまだに
〈ご寮さん〉と慕う芳の協力を得ながら、不眠不休で理想の出汁を生み出した
その出汁で作ったのが、今はなき天満一兆庵で評判だった品【とろとろ茶碗蒸し】
その美味しさは江戸中を魅了し、店は未だかつてない活気をみせる
そんな中、澪のもとに怪しげな影をまとった男が訪ねてくる
店の評判を聞きつけて『ある方の故郷をしのぶよすがに』と茶碗蒸しを求めてきた
そのある方とは、幻の花魁・あさひ太夫
男は、あさひ太夫のいる遊郭・翁屋で料理番をしている又次(中村獅童)だった
又次から上方の思い出話を求められた澪は、幼なじみの野江との話を聞かせる
大坂の新町廓にある花の井に下駄を誤って落として
『怒られるんも、罰当たるんも一緒や』と言ってくれたことを、あさひ太夫のもとに茶碗蒸しを届けた又次は、土産話に澪から聞いた花の井の話をする
その話を聞いたあさひ太夫は、言葉を失う
困っていた幼なじみを勇気づけるために、花の井に下駄を落としたのは幼き頃の自分
あさひ太夫こそ、澪の生き別れた幼なじみの野江だった…

まず出てくる料理の美味しそうなこと
料理に関してもこだわりポイント
服部学園が作ってますから!
関東と関西の食文化の違いも楽しめる
ところてんなんかは顕著で、関西は黒蜜かけてデザート感覚だけど、関東では酢醤油
出汁に関しても
関西は昆布だし、関東は鰹だし
おぼろ昆布のおむすびも、関東ではあまり馴染みがない
パンフレットには、レシピ付きというこだわり
人気のとろとろ茶碗蒸しは、茶碗蒸しに銀あんをかけたもの
あさひ太夫が食欲がなく、澪が作ったのは
金柑の蜜煮
キラキラと輝いたオレンジ色の金柑の味が頭の中に出てきちゃいます
主題歌も豪華なこと
【散りてなお】
歌 手嶌葵
作詞作曲 松任谷由実
音楽 松任谷正隆
また、この映画にあったいい曲なわけ
小松原と澪の恋の行方も気になるところ
あさひ太夫となり、会えない
だけど会いたい
窓際にいるあさひ太夫、階下の外にいる澪
小さな頃からの2人にはわかる言葉
『涙は、こん、こん』
キツネの手をつくり、お互いに言い合うシーンは涙もの
声と手だけしか見えないもどかしさ
ラストシーンでは、祭りの白狐の面を被り
踊りの一行に紛れていたあさひ太夫が
澪と再会
思い出しても、涙もの
奈緒さんのあさひ太夫、綺麗な中に
可愛さや強さもあり
伝説の花魁を見事に演じられてた
松本穂香さん演じる澪は、喋り方やクセなど
可愛らしく健気な感じ
料理に真摯に取り組み、美味しいものを追求
同じ職種だけに、背筋が伸びる思いです

今、テレビでの映画放送には
前説や解説がない
昔は、水野晴郎さん、淀川長治さん、高島忠夫さん……
名調子で、ワクワクもしたし
後説では、プチ情報が入ったりして
好きだったのになぁ
時代の流れってやつだね
いゃー、映画って本当にいいもんですね