雫井侑介さんの20万部超のベストセラー小説の映画化
『望み』

この役者陣をみて
面白くないわけがない!
サスペンスときたら、余計に期待感アップ

建築家として成功した頼りがのある父
家で編集の仕事をする優しい母
サッカーに打ち込む人気者の息子
成績優秀でいつも明るい中学生の娘
そんな誰の目からみても幸せな一家が変わってしまったのは、息子がケガをしてサッカー選手になる夢を諦めたことが、きっかけだった
両親に斜に構えた態度をとり、夜遊びするようになった息子が姿を消したその日に、彼の友人が殺害される
事件には3人の少年が関わり、もう1人殺されたという噂が広がった
その日から、世間からの誹謗中傷
職場や近隣の人々の手のひら返し
マスコミの容赦ない追及を受けながら
父、母、妹それぞれの〖望み〗が交錯していく

たとえ被害者だとしても無実であって欲しいと願う父・一登(堤真一)
息子が犯人なら社会的地位も収入もすべてを失うことを思い知り、残された家族の人生を守る為に、結果的に息子の死を望んでしまう父親をリアルに演じ共感を呼ぶ
殺人犯でもいいから生きていて欲しいと祈る母・貴代美(石田ゆり子)
息子と共に罰を受けることも覚悟する母の思いを体現する
ふとしたボタンの掛け違いから道を外れていく息子・規士(岡田健史)
家族想いの心優しい少年に、いったい何があったのか?
透明だが奥深い眼差しで、少年の心の深淵を演じきった
兄のことは大好きだが、自分を待ち受けていたはずの輝く未来が壊されることを恐れる妹・雅(清原果耶)
家族が辿り着いた
殺人犯でもない
被害者でもない
3つ目の答え
それこそが愛する息子の本当の〖望み〗だった
切ない真実が放つ温かな光に魂が咽び泣くサスペンスエンタテインメント
周りを固める役者陣も豪華
刑事役に、加藤雅也さん
貴代美の母に、市毛良枝さん
記者に、松田翔太さん
一登のお得意様に、竜雷太さん
本当切ないストーリーでした
我が息子が犯人かもしれない
信じたいが、疑う要素がある
家族みんな無事を祈りつつも、疑心暗鬼になっていく
真実を知ったとき
涙なしでは観られない
父の言葉も心に届いてたし
前向きに歩き出していたのに
心優しいがために犠牲者になってしまった
父親の
『未来は変えられる。でも何もしなかったら
何も出来ない大人になる!』
自分が身体を壊してしまった経験を活かし
そのケアをする仕事につくため
勉強している事が、後にわかる
なかなか見応えのある作品でしたね!