日本郵政のサイトに、富山県魚津市にある32207:魚津双葉局が6月23日付で「廃止」になる、との告知があった。

 

 魚津、と言えば、2006(平成18)年3月に、JR(当時)魚津駅から近い32188:魚津上村木局を訪問した記録がある。

 これは、その年に所謂「マイレージ修行僧」(航空会社FFPの上位会員資格を取得するために、コスパのいい路線・運賃で飛びまくる)をしていた時に、TOY(富山)線からJL(日本航空/JAL)が撤退すると聞き、乗り納め的なものを含めて日帰り往復した時のこと。

 特に「100円テーリング」的な当てがある訳ではなかったが、何となく富山地鉄で宇奈月まで往復しながら、郵便局を巡った中の一つ。

 

 今回は、そこまでの「縛り」はない。普通に「富山県」と聞くと、北陸新幹線で行けばいいか、と考えるのだが、さてどうだろう。

 実は、6月には子供達の「土曜参観」の代休があり、そこで長男と行ってみることも考えた。しかし、ただ富山へ往復するだけではつまらない。北陸新幹線は、既に乗ったことがあるからだ。

 更に、台風の影響で天候が悪かった。

 そして、決定的なのが「いっそのこと(まだ長男が乗ったことがない上越新幹線で)新潟に日曜日に行って泊まり、翌日に富山へ移動して……」という「案」が、脆くも打ち崩されたこと。そう、新潟から富山へ移動するのは、物凄く大変なのだ。

 北陸新幹線の開業前は、JRの特急が利用できた。しかし、現在では、新潟から上越妙高まで、本数も少ない特急を捕まえて、さらにそこから乗り継ぎが必要なのだ。

 

 色々なものが「東京一極集中」して、その結果、交通網は東京を中心とした「放射状」に整備され、地方同士を結ぶものは脆弱化していく。そしてそれがまた「一極集中」を強めていく、という悪循環になっている。

 

 結局、その案は諦めた。

 そしてその後、新幹線は「鉈を振り回す奴が出たり」「人が飛び込んだり」「鳥が突っ込んで停電し長時間広範囲でストップしたり」「震度6強の地震で止まったり」と、ちょっと乗るのを躊躇するようなトラブルが一週間足らずの間に続発した。

 

 最終的に、魚津双葉局の最終営業日となる6月22日(金)の前日21日(木)に休暇を確保できたのだが、色々考えて、空路で行くことにした。

 しかし、TOY(富山)へはNH(全日本空輸/ANA)しか飛んでいない。

 このところ、NHとの「相性」が悪く、乗るとほぼ確実に遅延する、という状況が続いている。昨年、鹿児島県の78124:山ケ野金山局が廃止になる前に、と飛んだ際も、スケジュール上NHを選択したら1時間以上遅延して、数局はロスしたと思われる。その前にも、OKA(沖縄那覇)線でHND(東京羽田)のエプロンで1時間半「立ち往生」するなど、定時運航したほうが少ないんじゃないか、という状態。

 

 それでも、最悪1局行ければいい、と割り切った。

 というのも、7月に入ると魚津アップルヒル局が新規開局する、と発表され、どうらこれが双葉局の廃止との「バーター」らしい。なので、とにかく双葉局さえ片付けられれば、それ以外の周辺の郵便局は、アップルヒル局の設置後に改めて一緒に、という選択肢もあるかと。まあ、そう言って、なかなか行く機会がなかったりする。一昨年の11296:岡谷銀座局が移転・改称してレイクウォーク岡谷局になって以降、未だ行けていなかったりするのだ。

 

 そんなことを考えながら、HNDへと向かったのだった。

 

 (つづく)