昨日のニュースで、3号機から灰色の煙が・・・
火災発生か?放水しているのになぜ?等々
まだまだ放射能問題はいまだに収束していません。
そんな中で、慶応大学の武藤教授とわが社が少しだけ
縁がありまして、お付き合いさせていただいているのですが、
教授を取り囲むグループ(研究生や企業の方々)で
メーリングをしており、皆さん本当に被災された方々のことを
想い、今まで研究してこられた技術を(温度差発電や太陽熱発電等)
被災地で本気で使えないか議論を交わしているのです。
その内容はすべてご紹介できませんが、原発事故について
のメール少しご紹介したいと思います。
発信元の具体的な企業名等は差し支えるといけませんので
控えさせていただきます。
以下の通りです。
○○です。
弊社には、私も含め、かつて原子力発電所に技術者として関わっていた人間が3
名おりますが、今回の事故に対し、社員に動揺があったため意見交換し、原子炉
設計に関わっていた者が、以下のような見解を配信しました。ご参考まで。
みなさま
工学部原子力工学科卒、元東芝→GEで原子力業界にいた者、
しかも、原子燃料設計をしていた者として、今回の地震を起因とする
福島第一原子力発電所の事故については、憂慮しております。
しかしながら、放射性物質の飛散を心配して外出を控える必要は、
東京都内においては、今のところはありません。
(安全宣言ではありません。今後も正しい情報収集につとめるべきです)
チェルノブイリで200kmも放射性物質の影響範囲があったのは、
放射化した黒鉛(C14)が、現場で化学的に燃えてススとなって、
風に乗って降り注いだ(雨となれば「黒い雨」ですね)からであり、
福島第一原子力発電所のような(沸騰水型)軽水炉では、
黒鉛は使っていませんので、放射性物質と変化した軽い元素が燃えて、
広範囲に大量に飛散することは考えられません。
今回の場合、放射性物質の飛散が考えられるシナリオは、
ヨウ素(I)のようなガス状のものか、セシウムのような固体が
小さなパーティクル(微粒子)となった放射性物質が
爆風などで飛散する、ということで、その場合「30km圏内に飛散する」、
が「現時点での」「最悪のシナリオ」と、私は理解しています。
パニックになることが一番危険ですので、できるだけ客観的な情報をもとに、
冷静な判断、冷静な対応をされますように。
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今後のポイントは、
「崩壊熱(余熱みたいなもんです)を除去するための注水」と、
「注水するための減圧」
を継続できるか、、、です。
現場では、不眠不休で作業員が「減圧」と「注水」のために
自身の被曝を省みず、頑張ってくれていることを思うと、
胸が痛くなります。。。頑張って欲しいと思います。
以上一部抜粋ですが、このようなやり取りがなされています。
本当に日頃研究されていることや知識が、被災地のためになること
を心より祈っております。
そして皆さん本気で役立てることを考えていますよ。
by むかえ