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2017年5月3日
長期の入院を終え、その日定期通院だった友人と快気祝いを兼ねて何処かでお昼を食べようと決まり、中華街で待ち合わせた。
以前は中華街へ食事目的ではなく雰囲気を味わいたくて良く訪れたが、近年の人混みと街全体の変わり様を思うと行きたい気持ちは薄れ、随分と久方ぶりの訪問となった。
目的は少し前にテレビ番組に出た食べ放題オーダーバイキングの店。
中華街のオーダーバイキングはいつからか店舗がグンと増え、質の低さや良くない噂もちらほら聞いていたが、その店は混み具合にもよるが制限時間がない事、料理もテレビで見た限りでは美味しそうだったので行ってみる事にした。
ゴールデンウィークのど真ん中だが平日だし、中華街自体それほど混んでないだろうと目論んだが甘かった…他県からの修学旅行生、家族連れ諸々で目的の店に着くまでで少しウンザリ。
遅めの昼食にしたので行列も無く、すんなりと通された店内は空席もいくつかあり、結果時間制限も無くゆっくりと食事する事が出来た。
味は…かなりの品数をオーダーしたが、名物らしい皮のパリッとした焼豚も北京ダックもその他も特筆するべき物は無かった。決して不味いのではない、が、この味ならいつも行くオーダーバイキング+飲み放題で女性二千円の店の方が断然いい。値段は格安だが、何を頼んでも美味しい!と感動するし中華なのに不思議と油っぽくない。しかも前回行った際には生ビールがヱビスに変わってた!今回訪問した店は食事は3500円ほどだったが生ビールが700円。調子にのってホイホイ注文していたら会計時にとんでもない事になってしまう。
良かったなーと思える事も幾つかあった。
古い建物好きな自分にとって、窓枠が木で何度もチラ見しては癒された。下から見上げる事しかなかった善隣門を窓越しに同じ高さで見る事が出来、その立派さに感動した。デザート八種類ほどあっただろうか、これは小さい器に二口ほどの量なのであれこれ試せる、ガラスケースから各自が食べたい物を取ってくる方式だ。そして接客、中華系の店では中国の方が給仕をしている店が多いが、愛想がない、感じが良くない等と良い印象を持たない客も多いと聞く。が、今回感じたのは決して感じ悪いのではなく日本人特有の「愛想」という習慣がないのだろう。食事中構われたくない自分には、どこぞのチェーン居酒屋のようにまだ皿に料理がちょこっと残ってるのに下げようとしたり、空のジョッキをめざとく見つけてはその度にお代わりは?等と聞かれるより、皿が空だろうがジョッキが空だろうが放っておいてくれる方が居心地がいい。お喋りを中断される事もないし、下げて欲しければ此方が一声掛ければ良いのだ。
ゆっくりとほぼ全種類のデザートを食べ店を出た。
裏通りにある児童公園でよくブランコに乗ったのを思い出し、行きたかったが病み上がりでまだ本調子ではない友人が歩くのもしんどそうになってきたので駐車場まで見送りお互い帰途に着く事にした。
遠ざかっていた(遠ざけていた、かな?)街を再び身近に感じ、また改めてブランコに乗りに来ようと心に決めた夕暮れ。
今は亡き祖父母に手を牽かれ歩いたこの通り、変わってしまった物も多いが変わらぬ物も共に存在してる。嬉しい気持ちと寂しい気持ちがごっちゃになり‥そんな一日をありがとう。