西の幕開けとなる名物重賞、京都金杯。芝1600mのハンデキャップレースで、マイル重賞戦線で活躍する馬たちが東西から結集します。昨年の勝ち馬エイシンデピュティはその後宝塚記念を制するなど、今後の重賞レースを展望する上でも注目の一戦です。

京都金杯の過去5年の1着~3着は、9-1-6、1-7-6、6-12-9、7-8-2、3-1-9番人気の馬で決着しています。昨年は、エイシンデピュティ、アドマイヤオーラの上位人気馬同士で馬連は堅くおさまりましたが、人気薄が好走し波乱の傾向が強いレースです。2000年にマイル戦に変更されて以降の9回で、1番人気に支持された馬の成績は3-3-0-3。今年は、長期休養明けのアドマイヤオーラ、明け4歳のファリダットあたりが人気を集めそうです。
昨年は該当馬がいなかったのですが、一昨年までは、近2走内にマイルチャンピオンシップなどの京都のマイル戦で好走していた馬(勝ち馬から0.5秒以内)が毎年連対を果たしていました。今年のメンバーでこれに該当するのは、マイルチャンピオンシップ6着のマルカシェンク(勝ち馬から0.4秒差)、7着アドマイヤスバル(同0.4秒差)の2頭です。ほかに同レース12着のショウナンアルパ(同0.6秒差)もいます。
昨年の上位2頭はいずれも京都芝コースでの好走実績がありました。今年のメンバーで京都芝コースを得意としているのは、アドマイヤオーラ(3-1-0-0)、バトルバニヤン(2-0-0-0)、エイシンフォワード(2-0-0-0)の3頭です。
さらに、この4年は明け4歳馬が毎年連対を果たしています。今年のメンバーで4歳馬は、ファリダット、ショウナンアルパ、シゲルフセルト、エイシンフォワードの4頭です。4歳馬の連対記録は続くでしょうか。
過去10年でトップハンデ馬の成績は2-0-1-11。連対したのは2頭のみで、信頼度は高くありません。今年のトップハンデ馬は58キロを背負うアドマイヤオーラとヴィクトリーの2頭。今年はどうでしょう。

馬券は、マイルチャンピオンシップの上位組の02マルカシェンクと10アドマイヤスバルの2頭が中心。相手はやはり4歳勢、京都コース得意の15エイシンフォワード、マイルチャンピオンシップも着順ほどには負けていない07ショウナンアルパ、今年の飛躍が期待できる05ファリダットの3頭。13バトルバニヤン、09シゲルフセルトも少し。