- 呆けた家族から政府の赤字国債と日銀の国債買取り問題を考察する

Ver 0
------
家族構成が1億人のファミリーがあって 誰も働かない
家長がお金を刷ってくれて家族に支給する
そのお金で海外から出前してもらうので衣食住は事足りる
円は基軸通貨みたいなものだからドルとの交換は保証されている

さてこの家族はいつまで平和な時間を過ごせるだろうか?

変わり者がいて よく働いて稼ぐ奴もいるかもしれない
その稼ぎが多ければ家長が刷る金は少なくて済むし、まったく刷る必要がないかもしれない
結局それは程度の問題なので、本質的に問題の性質が変わるものではない。
これは実は国債残高と同じ構造の問題なのである


Ver 0.1
-------

Ver 0 のモデルをもう少し考察する

ドルとの交換が保証される限り、この家族に破綻が訪れることはない
この家族が海外から円を買い戻すことはないので円という通貨は無限に増えていく
それではたまらないので為替装置によって自然に円安に誘導される
それでもお金はいくらでも刷れるから何も困らない 
数直線は無限に続くのでゼロの桁数が増えていくだけだ メガ円、ギガ円、ペタ円…こんなお札が出てくればばすむのだ

一方、ドル経済圏の立場では困ることがある
交換価値のない円が無限に増えていき円はゴミになるしかない 
ゴミは無限に増えていく
円/ドル交換を保証するためにはドルの増刷が必要になる
その結果、円によってドルの価値も低下していく

この家族は円ドルの交換を悪用したルールの破壊者とみなされるだろう
いずれドルとの交換を廃止することになるだろう


結論
-----

この家族はルールの破壊者であり いずれ厳しい制裁が待っている

国債の発行自体はルールの破壊ではない。
だが市場の国債を日銀が買取ることは、政府=日銀とみなされ 
時間遅れはあるものの 結果的に円の増刷と同じ効果が起こる
日銀が政府に無条件でカネを渡しているのと変わらないからだ

財政規律がなく円の増刷で問題を処理することは、ドル経済圏からルールの破壊者とみなされる 畏れがある


おまけ
-------

このモデルの良いところは、銀行や金利やインフレ率などを一切考えなくてよいことだ
それらは国内問題であって、すぐにドルに替えてしまえば円の経済は考えなくてもよいのだ
交換レートで無限の円安が生じても、交換自体は保証されているからだ 
廃止されるその日までは...