車を買おうとしている大学生は多いと思いますが、どんな観点で選べばよいか難しいと思います。何回かに分けて考慮すべき点を紹介していきたいと思います。

 

今回は維持費編です。車本体以外ににかかる主な費用について紹介します。

 

目次

  1. 税金
  2. 車検
  3. ガソリン
  4. 任意保険
この4つに分けていきましょう。

 

 

 

1.税金

(1)自動車税・軽自動車税

1つ目は自動車税です。この税金は1年に1回、4月1日の時点での所有者が支払うものです。

税額は、軽自動車は一律、その他の車両についてはその車の排気量によって決まります。

 

税額を表にまとめてみました。

 

 

 

 

 

 

このように、排気量が多いほど税額が高くなります。同じ車種でもグレードや、モデルチェンジの前後などで排気量が異なる場合もあるので、確認が必要です。新車の場合は公式HPを見ればわかりますし、中古車の場合でもサイトで検索すれば99%排気量は書いています。おすすめのサイトは、カーセンサーネットというサイトです。見やすさや情報量がとても良いです。

 

現行の有名車種でいくつか例を出しておきましょう。

・コンパクトカー

 日産/ノート    1198cc

 ホンダ/フィット  1317~1496cc       

この2台は3万500円で収まります。

 

・ミニバン

 ホンダ/フリード    1496cc

 トヨタ/ノア              1797~1986cc

 トヨタ/アルファード  2493~3456cc

サイズが大きいほど力も必要なので、排気量も多くなるという傾向にありそうです。

 

・SUV

 トヨタ/ハリアー    1986~2487cc

 ホンダ/ヴェゼル    1496cc

 日産/エクストレイル      1497cc

 

・ピックアップトラック

 トヨタ/ハイラックス      2393cc

 北米トヨタ/タンドラ  約5700cc

 

このように、有名車種では2500ccで収まる車種も多いですが、やはり軽自動車やコンパクトカーが税額は安くなります。

 

グリーン化特例による軽減措置があったり、新規登録からの年数によって税が上乗せされるシステムがあります。

後者のみ説明します。

車が新規登録されてから、ガソリン車は13年・ディーゼル車は11年経つと、税金に約15%上乗せされます。

中古車を買うときに特に注意が必要で、買ってからの年数ではなく車が作られてからの年数なので、例えば2007年の車を中古で買うと、買ったときから税額に15%上乗せされます。車が古いほど本体価格は安くなりますが、税額は上がります。

 

(2)自動車重量税

車の重さによって課税されるものです。払い方が特殊で、車検のタイミングで前の車検からの期間分の税金を払います。車検に関しては後述しますが、新車で買った場合は3年分を初回の車検時に、それ以降は2年分を都度車検時に支払います。

また、新規登録から13年、18年のタイミングで税額が上がります。

 

軽自動車

新車~12年 3300円/年

13年~17年  4100円/年

18年超え      4400円/年

 

その他乗用車

新車~12年 車両重量0.5トンにつき、4100円/年

13年~17年  車両重量0.5トンにつき、5700円/年

18年超え    車両重量0.5トンにつき、6300円/年

 

車種紹介は割愛しますが、これを見ると圧倒的に新しい軽自動車の税額が安いことが分かります。

 

 

 

 

 

(3)環境性能割

新車、中古車に関わらず、車を購入するときにかかるものです。その車の環境性能の良しあしによって税率が変わります。

細かく分かれていますが、最大でも車の価格の3%なので、細かいことは割愛します。もちろん環境性能が良いほど税率が低く、車種によっては非課税のものもあります。

 

(4)消費税

物を買うときにかかる税金で、現在は10%です。ここから上がらないといいですね。

 

2.車検

車検とは自動車検査登録制度というもので、一定期間ごとに車の保安基準を満たしているか検査するものです。

基本的な乗用車は、初回の車検が新規登録から3年、それ以降は前回車検時から2年で行う必要があります。中古車で購入する場合は、前の所有者から引き継いだ期間によって車検を通さなければならないです。次回までの有効期限はフロントガラスの上部のシールに書いてあります。期間を過ぎて運転した場合、法律によって罰せられますので気を付けてください。

 

金額に関しては、いくつかの業者で見積もりを取ってみるとよいでしょう。古いほど基準を満たすために直す箇所が多くなるので、高くなる傾向にあると言えます。安ければ数万で済むだろうし、高ければ4,50万になってしまうこともあるでしょう。業者も商売なので、初めは高めの見積もりを出してくるかもしれませんが、相談次第では安くなるかもしれません。しかし、安全を買うという部分ではしっかり修理するべきともいえるでしょう。

 

3.ガソリン代

電気自動車以外の自動車を走らせるにはガソリンが必要です。

一般的には、軽油・レギュラー・ハイオクの順に高くなっていきます。

名前の通りレギュラーの車種が一番多いです。間違いやすいですが、軽自動車は基本レギュラーです。軽油は主にディーゼル車というものに使われています。同じ車種でもガソリンが違うこともあるので、欲しい車種に関しては検索しておくとよいでしょう。

 

基本的にガソリンは走行距離が長いほどたくさん使います。指標として燃費というものが使われ、新車だとカタログにも書かれています。燃費とは、ガソリン1Lで何㎞走れるかを示したものです。例えば 11.6㎞/L と書かれていた場合、ガソリン1Lで平均11.6㎞走れるということです。この数字が大きいほど、少ないガソリンでより長距離を走ることができるので、ガソリン代がかからなくなります。計算方法は、前回満タン給油時からの走行距離÷満タンまで給油した量 でできます。

 

燃費の良い車を買うとガソリン代が安く済みますが、車自体が高い傾向にあるので難しいところですね。

 

 

 

 

 

 

4.保険

車に関する保険は2種類あります。自賠責保険と任意保険です。

自賠責保険は強制加入です。加入していなかったり期限が切れていると罰せられますので注意してください。

こちらは補償の範囲が狭いです。事故を起こした場合、相手方の対人の死傷を上限金額まで補償するのみになります。自分のけがや対物に関しては一切保証されません。

 

それをカバーするのが任意保険です。自分でプランを選ぶことになりますが、補償範囲が格段に広がります。しかしそれに伴って保険料が増えるので、自分に合った保険をいくつも検討するのが良いでしょう。任意保険の加入率は70%と言われていますが、事故を起こした時のリスクを考えると入った方が良いといえるでしょう。

 

 

 

以上4つが車を購入してからかかる主な費用です。その他にもタイヤやワイパーなどの消耗品もあります。大学生向けの記事なので、細かい部分は割愛をしましたが、車の値段だけを見て購入すると後々大変になる可能性もあるので、買った後のことも考えて購入することをお勧めします。

 

今後も若者向けの車に関することを大学生目線で記事にしていきますので、ぜひ閲覧ください。

 

ありがとうございました。