日本人学校に桜の苗木2本の寄贈がありました。
ブエノスアイレス南西部にチャスコムス市というところがあります。そこにペヘレイという魚がよく釣れる湖があります。
かつてそのペヘレイの卵を日本に送り、養殖を試みた移住者の方がいらっしゃいます。何年もかけて養殖を繰り返して技術を確立しましたが、日本の川への放流ではそれほど大きな成果は出すことができませんでした。しかし、逆にアルゼンチンでペヘレイが減少してきて、アルゼンチンではこの湖で養殖場を作り、日本の技術を取り入れてペヘレイを増やすことに成功しました。そういうわけでチャスコムス市と日本はペヘレイつながりがあります。
数年前から日本人移住者・日系の方で、そんな縁のあるチャスコムス市に桜の木を植えようという活動をされてきた方がtがいらっしゃいます。「日本移民桜植樹の会」です。昨年、東京オリンピックが開かれる予定でしたが、それを記念してチャスコムス市を中心に2020本の桜の木を植樹しよう、とフロレンオバレラで苗木を育ててきていました。
私(校長)がその話を聞いたのが、昨年の今頃でした。会の代表の方から、「日本人学校なら桜の木は要りませんか。」と話がトントン拍子に進み、4月の入学式に植えてくださることになっていました。
3月20日に外出禁止令が出て、桜植樹も含めすべての行事ができなくなりました。今年に入り、代表の方に、2月17日の日本人学校の再開を知らせたところ、再開を記念して桜を植えてください、と育てていた桜を2本、届けていただきました。
薄紅色の花が咲く種類で沖縄桜ともいわれています。アルゼンチンの土壌によくあうらしいです。
昨年、危険除去のため、マツやハカランダ、バラボラーチョを除去しましたが、日本の象徴ともいえる‘さくら’の木が、日本人学校敷地内に登場します。2021年、学校再開記念桜です。
