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「レゾナンス」
ハクエイ・キム(pf/key)
3/16(金)@横浜KAMOME
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ハクエイさんの1月に発売されたソロ・ピアノ・アルバム「Resonance」。
そのリリース記念ソロ・ピアノ公演に行ってきました!
会場は横浜馬車道にあるKAMOME。
今日はソロ・ピアノという事で、ステージ中央にピアノが置いてあります。
多くのお客様の拍手の中登場し、そっと弾き始めます。
ふわふわと完結しないでループし、幻想的で美しくクラシカルな
インプロビゼーションの世界が続きます。まるで雨のヨーロッパの街の様です。
この会場があるKAMOMEあたりは、ヨーロッパ調の建物が立ち並んだ所にあり、
今日は小雨も降っているので雰囲気がぴったりです!
心地良い異空間への旅へと案内していただいていると、ジャズらしくもあり
クラシックらしくもあるユニークなハーモニーのアプローチで、また違う集中力の
ある世界にも連れていってくれます。
今回のLIVEでは、スタンダード曲が多かったのですが、スインギーな世界と
エグイ世界に行ったり来たり。またコード進行をなくす様なふわっとループする
世界で、「この曲は何だ?インプロビゼーションか?」と思い聴いていると
急に誰もが知るトラディショナルな曲だったり。
ソロでも内容が濃く、かつ繊細でピュアなビューティフルで心地良く
静かに興奮し、感動したあっという間の2ステージのライブでした。
ハクエイさんはこれまで何回も聴いてきましたが、ソロは初めて
聴かせていただき、トリオやカルテットとはまた違った雰囲気で、
ジャズ的でありながら音楽的を感じさせてくれる最高ライブでした!
ツアー最終日の6月6日(水)は、渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール。
ホール公演は今日の様なクラブ公演とはまた違った世界が聴けるだろうな。
楽しみです!!
そして本日、ライブ以外に楽しみだった時間。
ツアー最終日の主催である一般社団法人日本ポピュラー音楽協会より、
ハクエイさんのインタビューを頼まれていた事。
ハクエイさんにはインタビュー時間は5分程とお伝えしていたのですが、
ここぞとばかりに個人的に聞いてみたかった事など、いろいろ聞かせていただき、
結果30分程にお話していただきました(笑)。
■インタビュー
[私] 一人で2時間の演奏はいかがですか?
[ハクエイさん] 一人だと自由なのでどんどん弾きたくなり、セカンドステージが
長くなってしまう事があったりねー(笑)。
[私] トリオやカルテットと、ソロとの演奏の違いやそれぞれの魅力を教えてください。
[ハクエイさん] 例えばトリオだと共演者が自分の予想もしてなかったひらめきを
くれたりして、科学反応がおき、予想もしてなかった新しい世界に行けたりする所が
面白いなと思います。ソロの場合だとソロを演奏し始めてた頃は科学反応は自分の
中で起こすのかな?と思っていたけれども、会場もつ歴史や雰囲気、会場の
オーディエンスの様々な空気感で演奏が変わってくる。演奏の最初は
オーディエンスとの壁を感じる時があるけど、団々と一緒になる事を感じる。
ライブだからしょうがない事だけど最後まで距離がある時もある。
それはオーディエンスが悪いのではなくて、自分の精神状態もある。ソロはとくに
メンタルが大きい。このツアーでは1曲目をインプロビゼーションにしているのは
自分でも自分の状態が分からないから、直前に感じた事を弾いて弾きながら自分の
状態を感じています。
[私] 私も聴く側としてその時の精神状態で良かったー!と感動したり、
できなかったりする時があります。
[ハクエイさん] ありますよねー!僕もリスナーの時、朝聴いてあまり良く
感じなかった。しばらくお蔵入りした音源を夜聴いてみたら良かったアレ!
こんな良かったかな!と思ったり。聴き手と演奏者の状態が一致して
良いライブになったりもするし。
[私] CDとライブは違いますか?
[ハクエイさん] CDとライブは別もの。ライブ盤CDも作りたいなと思う。
ライブではインプロビゼーションを多くしているしね。
[私] 今回のCDはどなたが選曲されたのですか?
[ハクエイさん] 全部自分で選曲しました。
[私] 自分の好きな曲を選曲されたのですか?
[ハクエイさん] オーストラリアから帰ってきて15年になるけど、
これまで弾いて来たのを演奏して、次のステップにしたいなと思って。
[私] JAZZクラブとホールでの演奏の違いはありますか?
[ハクエイさん] どちらも違った良さがある。クラブ毎にも違うじゃないですか。
場の雰囲気や空間の響きだったりピアノが違かったりもするしね。クラブは
オーディエンスが近いしね。インティメートって分かるかな?密接な音が出る。
ホールはピアノや空間の響きが整っているから集中出来る。どちらが良いと
いうのはなく、それぞれ良いね。
[私] オーディエンスと感じ方は一緒ですね。ツアーファイナルの
渋谷伝承ホールに向けどの様な意気込みでしょうか?
[ハクエイさん] ツアー半分くらい終えて、ツアーはじめの頃の演奏とは
違っています。どの様な演奏になるか未知ですよ。アスリートで言ったら
ワールドカップ等を沢山経て、オリンピックに向けコンディションを整えてる様な
感じですかね。最高のスタッフで、いつもの辻さんが調律してくれるし、
今回のアルバムを録音してくれたエンジニアの加藤さんがPA(音響担当)で
入ってくれるしね。録音メンバーで挑みます。まず、このメンバーで挑める
機会は6月の伝承ホール以降あるのかどうか。アルバムでも使用している
ネオビコードというピアノの弦楽器、チェンバロみたいな楽器もあるしね。
総動員して僕の上半期のシメになるね。曲などもあまり決めずに
スケッチ程度だけ決めて挑みます。楽しみにしてます。
6月6日(水) ツアーファイナル
@渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールの詳細はこちら
http://www.jpma-jazz.or.jp/concert/1806/180606_1.html
ハクエイ・キム ウェブサイトはこちら
https://www.universal-music.co.jp/hakuei-kim/
【公演スケジュール】
2018年5月31日(木)
文京シビックホール大ホール
LATIN & JAZZ FESTA –EAST vs. WEST-
見砂和照と東京キューバンボーイズ (since 1949) アロージャズオーケストラ (since 1958)
2018年6月6日(水)
渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール
ハクエイ・キム “レゾナンス” リリース・ツアー 2018 ファイナル
Hakuei Kim “Resonance” Release Tour 2018 Final
<問い合わせ>
一般社団法人日本ポピュラー音楽協会
TEL 03-3585-3903
■最新情報はこちらでもご確認いただけます!
HP: http://www.jpma-jazz.or.jp/
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