適当な運指で弾いてると、ある程度の速さを超えると演奏がぐちゃぐちゃになることを学んだはずなのに、いまだに適当に弾き始めて後で行き詰まる、という自分の学習能力の無さよ。

 

面倒でも、最初のうちにその曲での運指のパターンをしっかり作って応用できるようにしておくほうが、結局は自分が楽なのだ。

 

ということで、曲の練習もさることながら、『ブルース・スケール』のエクササイズを、じっくりと真面目に運指を考えて弾いてみている。

 

エクササイズが管楽器的なフレーズ (この本の著者はサックス奏者) なので、ピアノではやや弾きにくい箇所が時々ある。

逆に考えると、ピアノを普通の指の動きで弾きやすいように弾いているだけではなかなか自然には出てこないような「管楽器的なブルースのフレーズ」を勉強できる、という良い機会でもある。

 

とは言え、一番最初の基本的なスケール練習がすでに運指の工夫が必要だし、しかもエクササイズのキーは、前半はほとんどB♭。今までFに偏った人生を送ってきたので、B♭だと鍵盤の直感が働かない。指と音が連動しない感じ。なかなかの歯ごたえである。

 

エクササイズ2は 2121234 12353213 15321312

 

……この本のエクササイズ、フレーズ自体は単純だけれど、運指を自分で考えて速く弾くのはちょっと大変。とても良い本だけど、「ジャズピアノ初心者なら誰にでもおすすめ、みんなでやろう!」というわけにはいかないかも。ピアノ経験がソナチネ以上、または自分で運指を考えることに慣れている人なら、問題ないとは思うけれど。