コードはある程度分かるけれど、「ゼロからコード付け」って、実はほとんどやったことがない。

 

つまり、すでにあるコードからのアドリブやリハモナイズは多少出来ても、コードも伴奏も全く付いていない「まっさらのメロディー」にゼロからコードを付けるには、どうすれば良いのかよくわからないのである……これはマズイ。

 

そこで、『メロディーに合ったコードの見つけ方』という、そのものズバリのタイトルの参考書を見つけてやってみた。

 

まず最初は、キーCで、C、F、Gの3種類だけでコード付けを練習するというもので、例題は「大きな古時計」「アニー・ローリー」「ジュピター」などのシンプルな曲から始まっている。このへんのコード選択の解説が丁寧なのが良い。

 

多少のコードの知識があると、最初からいきなりⅡ-Ⅴだの代理コードだの、うまく当てはめて体裁を整えようと思ってしまう。

しかし、本当に基本中の基本、トライアドのⅠ、Ⅳ、Ⅴ、トニック、サブドミナント、ドミナントの3種類だけでコード付けしてから、段階を踏んでセブンスにして代理コードにして……と、だんだん手を入れて複雑化して行く工程はとても勉強になった。基本は大事だ……

 

基本の参考書ではあるけれど、最後の方では、メロディー音がテンション・ノートになるようにコード付けすると良い、なんてところまで到達する。