わたしの中にあなたを見るときふとした仕草にあなたの瞳を見て運ばれる時間の休息日に懐かしむことを許されたそんな気がするのです五月の風を窓の向こうに見遣っては変わり映えのない日常を背伸びで乗り切ってみせるようなそんな退屈な仕草の中に確かなものなら ずっとわたしの心の中で息づいていることくらい思い出すまでもなく利き足から靴を履くようにわたしの中にあなたを見るとき例えばすべての光からはぐれ深い闇に沈んでも月明かりのベールの優しさでわたしの心を照らしてくれるのです