沈黙の日々 - Another Day in Paradise -
 人生は短く、過酷です。遠藤周作の「沈黙」に敬意を表し、この一連のブログを『沈黙の日々』と名付けましょう(『沈黙のブログ』は先に使われていたみたいなので)。沈黙の中から頭に生まれては消える、楽しいことや新たな考えをメモとして書き付けるブログになればいいと思ってます。

 "Another Day in Paradise"はPhil Collinsのヒット曲で、日本語に訳そうとすると非常に難しいのですが、『楽園の別の姿』とでも言えるでしょうか。『天国に行けるはず』という願いというか悲哀というか。『失楽園』のほうがシンプルでいいかもしれないけど、同名の小説以降違うイメージが強くなりました。いずれにせよ、詞も含めてすごくいい曲なので、副題として借りました。

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粋な組織を作りたい。

 2年ほど前、会社を辞めた方がいて、今日、久しぶりにお会いした。体調を崩して続けられなかったと聞いていたけど、差し支えなければどこがおかしかったの?と聞いたら、『え~みんな知ってると思ってたけど、鬱だったんですよ。今はぜんぜん平気ですけど』とのことだった。

 今日まで知らなかったよ。私だけ知らなかったのかもしれないが、まったく気づいてなかった。気づいてたら何とか対処できたかもしれないと思えて、極めて残念だった。もしかしたらほかの人は知ってたのかもしれないけど、私は知らなかった。素人の私が判断するのもおかしいが、話を聞いてみたら、鬱というより、上司からの理不尽な要求が業務を続けるのに支障となるほどだったということらしい。

 どうも僕は、そういう人間関係の問題に極めて鈍感なようだ。成績不振でやめていただくのはまだわかる。それ以外では、実際に辞めることが発表される前に、その意図を知ることがほとんどない。また、自分がそういう理不尽な要求を受けたときは、必ず反論してきたし、その結果がおかしなことになることを先に警告し、問題が起きてもその人の責任として自分は問題の原因ではないことを周囲に認めさせて来た。自分のミスのときは、自分のミスだから、人間関係の問題にはならない。だから、よほどのことがない限り、人間関係の問題とはならず、単に業務上の諸問題と片付けてきたし、多分これからもそうなるだろう。実際に人間関係として自分には合わないと思って自分から辞める時も、特に相談することはなく、勝手に辞めてきたので、一々聞かないし、ほかの人もそれを知ってるから僕には相談してこないだろう。しかし、それでも鬱だったことすら気づかないとは鈍感にもほどがある。

 組織というのは、特に問題がなさそうに見えても、内部では色々あるものである。働きやすい組織は、しばしば、成績を度外視することがある。だから、成績は無視すべきではない。しかし、適切なワークライフバランスは必要であろう。働けなくなるくらいに働く必要はないはずである。

 いずれにせよ、生まれて初めてかもしれないが、組織の人間関係を健全に維持したほうがいいなということを意識させられることになった。売り上げがアップは七難隠すと思ってきただけに、売り上げが上がっている最中のこのことには反省させられた。粋な組織は売り上げも働きやすさも良くなければならないね。心していきたい。

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