お金の話

使い方は色々、人それぞれ。正解は無い。

私の使い方、人に使う。

人に使うと言っても、そんなにお金持ってる訳じゃないから、

ちょっとした気遣い、

これから頑張る人に、頑張ってきた人に、

缶コーヒー、街中のスイーツ、酒のつまみ、何でもあり。

気持ちがこもっていれば、必ず伝わる。

現金は難しい。上手に現金を渡せる人はツワモノ。

大体はその場限りの喜びと、次への打算で終わる。

金の切れ目が縁の切れ目、これに成りがち。

何でだろうか。

現金って、相手の欲に火をつけるからかも知れない。

欲が出るよね。貰ったら。人間だもの。

なぜ人に使う、それは勿論、結局自分に返ってくるから。

それと、人が喜ぶ顔を見れるから、それはエネルギーを貰える。

皆実感あると思う、これについては。

人からエネルギー貰えるって、なかなか無いよね。

 

中学生の頃、友達と夕飯を食べに行く機会があった。

焼肉食べ放題、1200円くらいかな。

うちは、親の職業的にはそれなりに裕福な家庭のはずだった。

けど、普段の暮らしは質素そのもの。家族で外食した記憶は殆ど無いし、

お菓子、ジュース、ブランド品、家には無かった。お小遣いは中一で1000円。

あの日、友達と夕飯を食べに行くからと、母親に夕飯代を貰おうとした。

そこで予想外の出来事、夕飯代ぴったり渡されると思っていたけど、

渡されたのは2000円だったか3000円だったか。兎に角、中学生ながらに随分多いと思った。

その時の母の言葉

「折角友達とご飯を食べに行くのに、お金のことでお前が恥をかいたらつまらないでしょ。」

衝撃的だった。そして、感動した。

これは、私のために、私のことを考えてしてくれていること。

瞬時に思った。

ああ、お金ってこうやって使うんだ。

それ以来、この想いはずっと自分の中にあったんだろう。

大人になって、自分でお金を稼ぐようになり、自然とそういう使い方をしていた。

ちなみに母のあの言葉、あれは祖母も同じことを言っていたらしい。

代々受け継がれていく、そして私も。

 

という私の思い出話。