「昨日のホテルよりもいい」と言われて、想像したのは人離れた山の中腹にある山小屋ではなかったです。想像してたのと差がありすぎて、正直絶句してしまいました。車から出たあとはさらにショック!管理人さんの飼っている二匹の猫が野放しになっているので、あっちこっちで「用を足した跡」が!!! どこをどう歩いていいのやら、足の裏からもぞもぞ。

 

子供達に「猫のふん」を踏まないように気をつけて歩くことを伝えながら、スーツケースを小屋の中に持って行く。

 

ところが、中に入って、目の前に広がる空間が素敵すぎてこれまた絶句。

外からは簡単な山小屋にしか見えなかったちょっとみすぼらしいこの建物のインテリアは

なんとも心を和ませてくれるアットホームな居心地の良さそうな配置でした。

自分の家もこんな風にしたいと思わせるようなインテリアです。

 

 

 

 

もう日も暮れ始めた夕方だったのですが、冷房がないため、蒸し暑い。

暑がりの父なんかは、一台の扇風機を独り占めしているのにも関わらず、汗がだらだらと止まらない。

 

この民宿は「自然」がテーマで、大自然の中にあるだけではなく、自然を満喫してもらうために冷房もテレビもwifiもありません。あるのは、壁一面の窓ガラスの向こうに見える山、CD、本、そして絵を描く道具。

 

ちょうどうちの息子たちも甥っ子たちも(そして妹も)絵を描くのが大好きなので、みんなで鉛筆を持つだし、絵を描くこと2時間。普段はスクリーンに目がくっついている息子たちも絵に夢中。今までに宿泊したお客さんの作品もきちんと残していて、妹たちが10年前新婚当初に来た時に描いた絵もちゃんとありました。

 

 

 

そのアーティスト達が忙しく筆を動かす側で、夫と私はラーンチェアで横になり、一面の窓ガラスから見える大自然を前にリラックス。忙しい毎日ではなかなかないひとときです。

 

(すみません、こんな写真…)

 

 

この後、1時間ほど離れた町で何かのフェスティバルがあると聞き、お祭り騒ぎにちょっと参加して来ました。そこで出している屋台で、飛び魚の卵が入ったソーセージや、飛び魚の串焼き、秋刀魚の塩焼き焼きイカなどを味わい、普段なら行かないだろうフェスティバルを体験。

 

民宿に戻って来た頃には、空気もだいぶ冷えていて、シャワーでスッキリした後にラーンチェアで憩う夜のひとときは至福のひととき。山の中のセミの鳴き声は格段に大きく、小屋の周りを巡回するガチョウのSoloとセミの大合唱をバックミュージックに聞きながら、のどかな夏の夜を満喫。ここだけ時間がゆっくりと流れているように感じます。

 

あと一日くらい、ここでゆっくりと流れる時間を楽しみたかったですね。

「三間屋」は、大家族で泊まるにはぴったりなところです。ホテルだとそれぞれが別々の部屋に入っていき、夜の交流はできないのですが、こういうところだと、アットホームで、もっと一緒に過ごせる時間が持てます。

 

終わりに、この日見た太平洋をシェアします。