メリーなシーズンだと言われています。
私自身、やはりこのシーズンが一年の中で一番好きです。
ロマンチックな気持ちにさせてくれる街中のイルミネーション。
メリーなトーンで心を弾ませてくれるクリスマスキャロル。
七面鳥、クッキーやパイ、ケーキの美味しい香りが漂う家の中。
教会の外に飾られるイエスの降誕のシーン。
絶えることのないパーティー、などなど。
忙しい季節でありながら、人の心を温かくしてくれる一ヶ月です。
当たり前に迎えるこのメリーなシーズン。
世界の違う一角では、全くその逆だというのです。
例えば、イスラム教国に住むクリスチャンは
この時期にアタックされる可能性が他の時期にも増して大きい。
「そういう境遇にいる仲間の信者たちのために
祈ることを忘れずに。」というDJのリマインドを
運転中に耳にした時は少し驚きました。
というよりも、自分の無知を知らされたと
言った方が適切かもしれません。
そうっか、この時期に無邪気にイエスの誕生を祝ったり、
家族や友達と集ったり、平々凡々としていられるのは、
平和な地域に住んでいるからできることだったんだ。
平和ぼけもいいところかもしれません。
今でも、地球のどこかで、クリスマスだから、
クリスチャンだからという理由で
命を脅かされている信者が数えきれない程いるんだった。
キリスト教の一大イベントであるクリスマスも
命がけで祝っているクリスチャンはどれだけいるんだろう。
私たちが心待ちにしているこのシーズンも、
その信者たちにとっては、
毎年勇気を新たにして迎える祝日なのであろう。
死を覚悟して迎える信者もいるはずなのでは？
今まで考えたこともなかったことが
今は心に焼き付き、脳裏を駆け巡る。
クリスマスまであと２日もない。
パーフェクトなタイミングで「心の目の視野」が広げられ、
今年のクリスマスは一段と意味深いものとなるでしょう。
少なくとも、今年の「メリークリスマス」は、
挨拶代わりのような軽い気持ちで言うものではなく、
心から「メリーなクリスマス」を迎えることができる幸せと、
相手が「メリーなクリスマス」を迎えれるように
真剣に祈る気持ちがあります。
世界中で一人でも多くの人がメリーなクリスマスを迎えられますように。
