日、先週突然ブリティッシュ コロンビア(BC)に引っ越した

息子たちの学校で知り合い、親しくしてもらっていた

お友達のお母さんから近況報告と三枚の写真がメールに送られてきました。

彼女の、心からの喜びがメールと写真から伝わってきました。


彼女からBCに引っ越すことになったことを知らされたのは、

彼女が引っ越す数日前。「できれば、離れる前に会いたい」

というメッセージをもらい、私も会いたかったのですが、

お互いに都合が合わず、最後に会うことのなかったまま、

彼女は引っ越してしまったのですが。


あまりにも突然で、何が起きたのか、何でそんな決断になったのか、

私の方は何もわからないまま、お別れとなってしまったのです。

彼女の親友であるもう一人のお母さんから

彼女がずっとしたかったことだということを知りました。

彼女は今のテクノロジーが子供達に及ぼす悪影響を避けるため、

大自然の中で自給自足というかたちで生活をするのを

ずっと夢見ていたようです。


「自然」のものにすごく凝っていたというのは

知っていたのですが、ここまで徹底的だったとは

全く知りませんでした。


送られて来た写真は、今住むところの景色を撮ったもので、

山の頂上からわずか2時間の麓に家がある、とのこと。

彼女は本当に夢が叶って、今の生活を心からエンジョイしている。

テレビがないことに一番慣れないのは12歳の長男。

でも、言う事をちゃんと聞いてくれている。

とシェアしてくれました。



でも、心に引っかかるのは、この急な決断は、

彼女の願望だけに基づいたものだったのでは、ということです。

子供達は、この引っ越しを最後の最後まで知らされなかったようだったし、

引っ越したのは、彼女と子供達だけで、

旦那さんは一人でこっちに残っているとのこと。

普通の単身赴任なら、一般的にもよくあることですが、

彼女の家族にはちょっとした事情もあるので、

理由をはっきり知らない私は、やはり気がかりです。



彼女の夢が叶って、私もよかったね!

と彼女のために喜んでいる気持ちもあります。

でも、彼女の夢だけのために子供達を父親から引き離し、

現代文明にすっかり慣れてしまった3人のティーンエイジャーを

いきなりそういう極端な環境に移すのが、

果たして本当に家族全員にとって、よいものになるのかどうか。


いきさつや細かい事情が一切わからないだけに、

私は今でもショックだし、心配です。


私も実は、夢というか、目標というか、実現させたいことがあります。

でも、その夢を今この時点で実現させるということは、

家族がばらばらになってしまうことだし、

子供達をなじみのない環境に放り込むことになります。

家族のことを考慮に入れず、自分だけの願望で、

家族にいやな思いをさせてしまうのは、神の意志だとは思えないので、

私は、神の許す夢なら、何も犠牲にしなくても

それを果たせる時が来ると信じて、その時を待っています。


ですが、彼女の決定を非難するつもりは全然ありません。

彼女が幸せなら、子供達もそれに癒されるかもしれないし、

私には、将来のことなんてわからないのだから。

これからも、離れていても、彼女と子供たち、そして旦那さんも含めて、

全てが順調にいき、この引っ越しが最終的には、

彼女の家族のためになることをずっと祈り続けるつもりです。


ただ予想外のこのニュースにおろおろしてしまった

と同時に、夢、理想、現実について

改めて考えさせられたので、心のうちをつぶやいてみました。