「ち
いろば先生」こと

榎本保郎牧師の伝記「ちいろば先生物語」を

妹が去年訪ねて来た時に持って来てくれました。


上巻と下巻があるのですが、妹はなぜか上巻しか持ってこなかったので

下巻は今年まで待つはめになってしまいました。


さっそく読み始めたのですが、記憶力の乏しい私は上巻の内容を

うっすらとしか覚えていなく、「後で改めて上巻を読み直そう!」

と秘かに思っています。


ですが、上巻の内容をあまり覚えていないのにも関わらず、

下巻の最初から感動させられるものがあり、

心に語ってくるものがあります。


大正末期、昭和初期のクリスチャンたちが

乏しい資源のもと、どれだけの熱望を持って、

イエスの愛を伝道していたか、

それに比べると、自分の信仰はまだまだ生温いものだと

思わずにはいられません。


今、下巻の半分くらい読了しましたが、

強く心に残っているのは、ちいろば先生の一途な信仰心。


実質的に不可能だと思うことでも、

信じて疑わない信仰心をもって沢山の試練と困難を

ちいろば先生は乗り越えてきました。


教会創立当時、礼拝者一人もいなかった会堂で

自分の責任を怠ることなく説教したこと。

それがたまたま通りかかったある婦人の心を感動させ、

彼女が教会に通い始めるきっかけとなりました。


このようにして、牧師の資格を取得する前から

神の導きに従い、一歩一歩進んだちいろば先生だったから

今では世に知られる「世光教会」とまでなりました。


神の御言葉を真剣に受け取り、自分の過ちを素直に認め、

神と人と真っ正面から向き合うちいろば先生の生き方には

学ぶものが沢山あります。


「これは人間にはできない。しかし神には何でもできる」。

(マタイによる福音書 19:26)

という聖句はきちんとちいろば先生の人生に反映されていました。

下巻の後半を読み続けて行くのが楽しみです。


「ちいろば先生物語(下)」の他にも

三浦綾子さんの作品を何冊も持って来てくれた妹に感謝。

読書の「夏」となりそうです。