日はちょっと重い内容になるかもしれません。


昨日の記事でお祈りのリクエストのうちの一つであった

闘病中のAさんが昨夜8時45分(こちらの時間)、

お亡くなりになりました。享年36歳です。


思ってみれば、Aさんとはもっと早くに知りあえたはずです。

Aさんは、昔の教友のご近所さんで、

同じく日本から来たということで、

教友からAさんという人がいるということは聞いていて、

癌になったことも、三人目を妊娠、出産したことも聞いていました。


ずっと、会えればいいなと思っていて、

会える機会を待っていたのですが、

別の教会に移る事になり、

それ以来、Aさんの事は頭の奥にしまわれてしまいました。


それから1、2年経ち、私がお手伝いをしている

レディースランチを通して、去年Mさんと知り合いました。

Mさんのお家に二回目に招待された時、

Aさんと初めて会いました。

MさんとAさんは、とても親しい友達だったのです!

世界は本当に小さいですね。

というか、今住んでいる田舎の白人の町に

日本人はそんなにはいないので、

自然とみんな知り合いになってしまうからでしょうか?


初めて会うAさんは、笑顔いっぱいで、明るくて、

かつらをかぶっている事には気づきましたが、

すごく痩せていた以外は、癌と闘病していることも

分らないくらい、ピンピンしていて、

「治療がうまくいったんだ。」と心の中で思っていました。

私が先に失礼することになり、Aさんが車をよけてくれて、

離れる間際にとてもスィートな笑顔で手を振ってくれました。


あれが、最初で最後のAさんとの対面でした。

Aさんのあの時の笑顔は、今でもはっきりと脳裏に浮かんできます。


それは、4ヶ月前と経たない時のことです。

あの時にみたAさんからは想像できないくらい、

彼女の病気の悪化は速く、12月には一度日本に帰国し、

西洋医学ではもう手のつくし様がないため、

漢方やヒーリングに希望をかけたみたいです。

実は、おとといも日本に再び出発する予定でしたが、

空港で救急車に運ばれて

住んでいるこの町の病院に入院することになったのです。


Aさんと過ごした時間は、たったの一時間半足らず。

それでも、彼女の人柄がよく伝わってきました。

話を聞いていると、AさんとMさんの知り合いの中には

Aさんから声をかけて知り合った人が多いみたいです。

去年の7月に日本から来たばかりのYさんも

Aさんがスーパーで見かけて、声をかけたから、

みんなと知り合いになれたそうです。


私は、友達をつくることに抵抗はないのですが、

白人のこの町でアジア系の人に会っても、

怖じ気づいてさーっと通り過ぎてしまいます。

今までも何度か日本語を耳にしたことはあったのですが、

誰かに声をかけたということはなかったです。


だから、よけいにAさんの人懐こさ、

とてもフレンドリーなところがすごいなぁって思います。


Aさんみたいな人がいるから、友達の輪も広がり、

人とのつながりも出来て行くんだと思います。


私もAさんのことを初めて聞いたとき、

友達に「じゃ、今度紹介して!」

って図々しくお願いするべきだった

と今になって後悔しています。

Aさんと、もっと早くに知り合えたはずです。


そしてイエスのこともシェアできる機会があったはず。


この冬、一番寒いこの二日間(-35℃)ですが、

この悲報は、心の中まで寒さを射し込んできました。

私がこんな思いなら、

ご家族の皆さんはもっと痛い思いをしていることでしょう。

Aさんのご家族のために祈りつつ、

彼女の精神に習って、今度からもっと周りの人に

目を向けたいと思います。

Aさんのご冥福を祈って。