東野圭吾さんの「秘密」と「分身」読み終えましたぁ。

どっちかというと、「分身」の方が好き、かな。

北海道、特に旭川の駅前の買い物公園の描写とかあって、懐かしかったぁ!

でも、それ抜きにしても「秘密」はすごく面白いストーリーだったけど、こんなこと本当に起きたら、自分だったらどうするんだろう?って考えると主人公たちの苦しさが伝わってきました。

(まだ読んでいない人のために、詳しくは書きません。もう読んだ人はなんのことか分るでしょう。)

どんな選択をしても結果は円満に終わることのないストーリー。自分だったら主人公がした選択はしなかっただろうなって思いながらも、最後の最後で何が秘密だったのかが分る、思いもつかなかった展開に驚嘆を覚えました。

最後の数ページに劇的な衝撃を残して終わる物語。読者の気持ちは「えっ?!」で止まってしまい、頭の中で、今読んだ2-3ページに書かれてあったことを整理しようとする、本を読み終わってもまだ読者をストーリーの世界にとどめておく、この手法はとても巧みだと思いました。

そして、「分身」の方は、真相を知りたいがためにどんどんその世界に引き込まれていきました。要約で大体のストーリラインは分っていても、細かいところの真相が明らかにされていないので、読んでいくに連れ、パズルが一ピースずつ塡まって行き、改めて、作者の用意してくれたサプライズに感嘆するばかりでした。

夏から4冊の文庫本を読んだのですが、とても勉強になりましたぁ!
作家はやっぱりすごい!