「練習しないなんて聞いた事がない」
吐き捨てるように怒っている母。

私は、母のいっている意味がわからなかった。
父の理想はピアノを弾く娘。
父から言われて母は、ピアノ教室を探し、
私は小学校4年生ではじめ、
2年間近くのピアノ教室に通った。

ピアノの先生は好きな先生で
自宅にある教室で私の出来る範囲内で
教室のある時間に楽しく褒めて教えてくれた。
苦しくなる以上のことを私に求めなかった。

それに、ピアノの練習用のカバンが
大好きだった。
ピンクのキルト生地に黄色のフェルトの帽子の
ワッペン。そして、黄色のリボンの手触り。
それだけで、ピアノ教室に行くことが楽しかった。

でも、家にピアノがきてから
母は
「せっかく毎月払っているのに
なんでもっと上手くなろうと思わないの!」

と言われ、

私は「楽しくピアノを弾いているのに
なんで怒っているんだろう?」と疑問に思って

そのうち
ピアノの発表会が近くなり
お洋服も買ってもらい、

「なんで発表会のために、笑われないように
練習しないの!」

と母に言われて、
泣いて嫌だと伝えたら、

練習しないのは、
みんなのまえで恥ずかしい
信じられないと
母からお尻を叩かれて
私はますます泣いて怖くなり
ピアノが嫌いになった。

正確に言うとピアノを練習することが。

ただ楽しく弾いているだけで
何が悪いことなんだろう?


どんなに母に伝えても
努力をしない怠け者としか
わかってもらえなかった。

上手に表現しないと
努力して頑張らないと私は
人からはわかってもらえないんだ!
と強烈に思った記憶がある。

今でも頑張らないと怖くなる。
周りからおいていかれる。。。

それから、水泳に通うことになり
忙しくてピアノはやめ
いつしかピアノが嫌いだけが残った。

でも、最近はピアノの曲が好きになった。
CDでたまに聴いたりしている。

あのころ、ピアノが好きだったと
インナーちゃんが教えてくれた。

そうだったんだね!
私はもっと私と仲良くなろうと思う。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。