【北京】中国の雲南省昆明市に偽アップルストアが出現したと、ブログに掲載されメディアの注目を集めたことから、同市当局は22日に市内の電器店に対する大掛かりな調査を開始した。
国営新華社通信が24日、同市商工局の職員の話として伝えたもので、営業許可やブランド使用許可を得ているのかどうかや、仕入れ経路などが調査される。結果は近く公表されるという。
偽アップルストアの店内（22日、中国・雲南省昆明市）
この店舗は、青いＴシャツにアップルのロゴ入り名札を付けた従業員が接客に当たり、広い階段があるなど、アップルストアとそっくり。しかし、従業員はアップルストアではないと言っている。
同店舗のマネージャーは24日、電話での問い合わせに対し、23、24の両日市の職員が訪れ、製品を調査したことを明らかにした。ただ、営業許可を得ており、違法なことはしていないと強調した。マネージャーによれば、市当局は来週この店舗の法的資格について明らかにするという。
今回の調査が、アップルの苦情を受けて行われているのかどうかは不明。アップルストアは、中国には北京と上海にそれぞれ2店舗あるだけで、近く上海にもう一店舗開設される予定になっている。アップルは今のところ、中国ではその他の都市にアップルストアを開設する計画は発表していない。
アップルは、中国国内での販売については同社が許可した小売店網に依存している。こうした小売店は、ロゴの利用などについてアップルの指針に従って店舗を設計している。だが、同社製品は何千という無許可の店舗でも販売されている。これら店舗は、中国国内のアップルストアなどで製品を購入し、利益を上乗せして再販売している。アップルの純正品を再販売することは違法ではない。
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