先日行われた小泉首相の靖国参拝ですが、当然といえば当然のごとく中韓朝三ヶ国が猛反発しました。

NYタイムズからも「無意味な挑発」 と表現されたり、散々な言われようです。


 個人的な見解を言わせてもらうと、気持ちとしては戦没者に対し哀悼の意を表明してほしいと思います。

亡くなった方個人の意思はどうであれ、靖国にはこの国を守るために散っていった人たちを祀っています。

今我々が安穏と生きているこの国があるのも、彼らの命を張った戦いがあったからこそです。

そういった人たちの霊(そういったモノがあれば、の話ですが)に対し、感謝と哀悼の意を表明するのは至極当然の行動といえるのではないでしょうか。

勿論、大日本帝国からすれば自衛戦争といった側面もあった大東亜戦争ですが、中国などからすれば帝国主義的理論に則った完全な侵略戦争です。

その国々からすれば、当時の指導者が合祀されている靖国参拝は言語道断な行動に見えるということも理解できます。


 要は、双方の認識の差が非常に大きい問題なので、軽々しく動けない問題なわけです。

ブッシュ君のように、やりたい放題の1国主義を目指すのであればそれもまた良いのでしょうが、そんな馬鹿なことをできるわけがありません。

特に油田問題や6カ国協議、竹島問題など、周辺諸国と揉め事ばかり抱え込んでいる状況下で、さらに爆弾を投げ入れるがごとき行動はどうかと思います。

…今挙げた諸問題すべてに対して先方に非があるような気もしますが、それでも今より話をややこしくするようなファクターは極力取り除くべきでしょう。


 選挙の結果、国内的にはある程度のフリーハンドが得られたといっても、国際的には前と状況が変わっていないのだ、ということを総理はもう少しきちっと把握すべきではないのでしょうか。

前原さんが先日の党首討論で「目標なき外交」みたいな事を言って、痛烈に小泉内閣の外交姿勢を批判していましたが、今回このようなタイミングで参拝を強行するようでは、そういわれても仕方がないかもしれません。

内外からの批判に耐えかねたのか、近日中にHPで参拝の意図を表明する とのことですが、果たして周辺諸国を納得させることができるのでしょうか。


 参拝はしてほしいものの、さすがに今の時期は外すべきだと思うんですが、仲良しブッシュ君の我侭癖が感染ってしまったのでしょうか???