ある本を読んでいましたら、次のような説明を見つけました。

 

パッションは普通、激情や熱情と訳される。しかし、原義は<suffering>、つまり苦しみや苦痛である。また、<the>をつけて大文字のPから始めると「キリストの受難」を意味する。

『働く気持ちに火をつける(文芸春秋)』齋藤孝

 

それぞれの意味があるのは知っているのは頭の中では結びついていませんでした。

 

  the Passion (十字架上の)キリストの受難

メル・ギブソン監督映画『パッション(The Passion of the Christ)』を思い出します。その愛ハートの思想により周囲より尊敬されていたキリストが一転、十字架を背負わされ拷問されるえーんことになるまでを描いた作品。2024年にはその続編が公開されるというニュースもあります。

 

英和辞典を見ると、passionの語源はギリシャ語pathos(苦痛、悲痛)。こちらの意味が原義なのですね。

 

  passionfruit

南米原産のフルーツ。その花の形がキリストの受難(十字架)に似ていることからその名がついています。和名はトケイソウ。その花の形が時計の文字盤時計みたいだからついた名。

 

パッションフルーツの栄養価は非常に高く、がん予防、高血圧抑制、視力低下防止などの効果が期待できるそうです。ビタミン豊富で美容にもよいとか。国内では沖縄や千葉で栽培されているそうなのでいつか食べてみたい。

 

  passion 情熱

『英語語義イメージ辞典(大修館書店)』によると、passionの語義イメージは「情熱、情念のほとばしり(左矢印抑えきれないで苦しむ)」。passive 受け身的な(左矢印苦しみを受けうる)、impassive 淡々とした(左矢印苦しみを+受けない)。

 

そのほかにもpathetic(哀れな)、pathogen(病原菌)、antipathy(反感)、apathy(無気力、無関心)など語源をたどれば関連語。

 

さらにさらにpath-はpat-/pad-/ped-/pod(打つ、足)とも元は同じらしく、そうなるとtripod(三脚)、pedagogy(教育学)、peddler(行商人)、paddock(調教用馬場)、path(小道)、さらにはPatagonia(パタゴニア)とかまで広く薄く関係していることになります。これ以上手を広げるのは止めにします。

 

"Passion is one great force that unleashes creativity, because if you're passionate about something, then you're willing to take risks."

by Yo-yo Ma