内容証明が届いたのは
ちょうど夫が在宅で仕事していた時だ。
不在票がテーブルに置かれていた。
「なにか、届いてるよ。
向こうの奥さんじゃないの?」
険しい顔で言われた。
「うん」
出来れば知られたくなかったが、
仕方ない。
「慰謝料でしょ?」
「おそらく」
「ということは、離婚するの?」
夫は真剣に聞いてきた。
自分の慰謝料問題にも響く問題だ。
「いや、そうは聞いてないよ。」
夫は、
慰謝料請求をするということは
離婚が決まったからだ、と思ったらしい。
そうなのかな。。
夫にみられないよう
ちょっとだけ期待をして封を切ったけど、
ひととおり読んで、全くそうではないと思った。
慰謝料請求の通知書は
奥さん自身がパソコンで作成していた。
内容や体裁は、かなりHに届いたものを
コピーしていたが、
請求の理由は
「夫との信頼関係が崩壊したことによって受けた
多大なる精神的苦痛」
と書いてあった。
その金額はHがもらってる請求よりも
気持ちだけ、低かった。
だけど、離婚をすることになった、など
一言も書いておらず、
その後に、
「もし交際を絶って二度と会わないと約束するなら、
金額を半分にする。
そうすればあなたを許し、和解します。」
要約してかみ砕くと、そう書いてあった。
。。奥さんは、離婚する意志ないんだ。
、
Jに来た電話の件といい、
必死でわたしにあきらめてもらうことを
考えさせようしたいんだな、という意図は感じた。
ただ、これを提示したとて
わたしが簡単にあきらめる
とも思ってない焦燥感も同時に感じた。
