4月 句会
兼題 春灯 山葵 別れ霜
席題 正
兼題というのはその回のお題として出されている季語。席題というのはその回のお題として当日先生が出す漢字一文字。席題をいれて季語は何を使っても良いので一句作る。
先月からまた茅ヶ崎の句会にお邪魔しています。
句会というのはゲーム。いっぱい人に選ばれた人の勝ち。ゲームに徹するかはたまた独自のアートに走るかは自由。選ばれなくても良いものは良いのです。
昨日、私が特選にいただいた一句
春灯に無口なままの栞かな 湘南子
春の灯りのもとでなにかもどかしいざわめきがあるようで。句の中に物語が見えるものが好き。
春灯のうるみて生きることうれし 朋子
久しぶりに会えて抱き合って喜んでくださった朋子さん。持病と戦っている彼女の句。
もともとぼんやりしている春灯がうるむ心の底からの温かい喜び。
春の灯をこぼし船ゆくセーヌ川 かずお
船で数多の国を訪れてきたかずおさん。こんなに華やかな春灯は他になし。
写真も絵もいいけれど、それぞれの持っている景色がなぜか共感できる俳句の世界が大好き。
最後に私の句を2つ
太陽の正面切つて汐まねき ともこ
山葵沢抜け人知れず通り雨 ともこ
上は席題から偶然できた一句。好評をいただきました。
山葵の句。先日、小学校の担任の先生の引退を祝う会があり懐かしい顔と思い出を沢山分かち合いました。
その学校では毎年自然教室という名前の合宿があり天城山荘に何度か訪れています。私の中の山葵沢はその時歩いた遠足の道。民家と雑木林の中にひっそりとあるのです。
上の写真は父の病室からの芝の景色。
これも私の物語の一節となるのでしよう。
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